楕円チェーンリングって本当に効果があるのだろうか?変速性能が落ちるかもしれないし、安いものでもないから、購入に踏み切れない・・・
お悩みの方も多いと思います。
人間の体はペダリングの力を入れやすいところと苦手なところがあるから真円のチェーンリングではパワーロスが多い。
本当なのでしょうか?
「ローター Q-RINGS」を7年間使い続けた結果、真円が良いのか、楕円が良いのかをまとめていきます。
楕円チェーンリングとは
画像はローターの「ローター Q-RINGS」です。楕円チェーンリングは画像のように楕円形をしています。
見た目が通常の真円チェーンリングとはちがって特徴があります。
メンテナンススタンドに立てた状態でクランクを回すと、チェーンが上下に揺れるように回転していきます。
楕円チェーンリング 変速性能
よく言われているのが、楕円チェーンリングは変速性能が劣るためにチェーンをよく落としてしまうということです。
チェーン落ちは楕円チェーンリングだからよく落ちるということはありません。ローターのクランクとQ-RINGSの組み合わせで使っていましたが、変速性能が劣っているとは思いませんでした。
変速性能が真円に比べて明らかに劣っていると感じたら、調整ができていない可能性があります。
デュラエースグレードに比べればもっさりしていますが、実用上問題ないと思われます
楕円チェーンリング 特徴
楕円チェーンリングは、人間が力を入れやすいといわれている1時から4時の間の歯数を大きく力がかかるように、それ以外のところを歯数を少なくして早く通り抜けることでパワーの節約になるといわれています。
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私も、この説明を聞いたときは楽にロングライドを完走することができると思いこみ、楕円チェーンリングの効果を信じて疑いませんでした。
160kmのセンチュリーライドにも参加して問題なく完走しています。
→肥満体型(BMI32)でもロングライドイベントに出たいと思う。センチュリーライド(160k)を完走する方法。(実走編)
楕円チェーンリング 種類
楕円チェーンリングは装着率で、ふたつに絞られます。
Q-RINGS
楕円チェーンリングを、一般的に広めたのがローターのQ-RINGSです。
どちらかといえば、楕円チェーンリングを回すような練習を積んで最高の効率を出していくイメージです。
楕円が合う人に向けてQ-RINGSには、もっと楕円を極端にしたモデルもあります。
RIDEA
RIDEAも装着率が多い楕円チェーンリングです。Q-RINGSよりも安価で使いやすいと、オススメされています。
つまり、かんたんにいうとQ-RINGSよりもマイルドに作られているということです。
Q-RINGSよりもマイルドに作られているチェーンリングが扱いやすくなるということは?
楕円チェーンリング デブとの相性
ここからは、100kgデブが楕円チェーンリングを使ったときの感想になります。計算式に当てはめて証明しているわけではありませんので、流し読み推奨です。
7年間、楕円チェーンリングを使い続けて思ったことは楕円チェーンリングに翻弄されすぎているのではないかということです。
楕円チェーンリングに交換した直後は、ペダリングがとても上手になったような感覚がありました。
クルクル回すペダリングができているような気になったからです。実はそのクルクル感覚は、楕円の歯数の変化による踏み込む力の増減でした。
軽いところでは必要な力が少なくなります。当然同じ力を入れているのですから回すスピードが速くなります。
もともと私は、超低ケイデンスで走るタイプでした。ケイデンス65平均でロングライドを走っていましたが、楕円チェーンリングにすることで、75平均で走るようになりました。
正直なところ限界ギリギリまで体力を使う訳でもなく、楕円チェーンリングでも真円チェーンリングでも、160kmのロングライドならば完走できていたと思います。
そうして、楕円は効率が良いというセールストークに乗せられて、楕円チェーンリングでトレーニングを積んでいきました。
効率が良くパワーが節約できるという言葉を信じて疑わなかったのです。
事情があって、ロードバイクに乗れなかった時期があります。その後に、楕円チェーンリングでサイクリングをしたときに足の攣りと、回すペダリングができない足の衰えに悩まされたのです。
特にハムストリングの痙攣が走行中におこりました。ロードバイクで走行中、ハムストリングの痙攣をおこしたことはありません。
足は全体的に衰えていたと思われますが、楕円チェーンリングはハムストリングに負担をかけていることは意外でした。
そして、真円チェーンリングのロードバイクも所有していましたのでそちらに乗ってみると、足(大腿四頭筋)は攣ったものの回さない元の低ケイデンスサイクリングで、ずいぶん楽に走れました。
私が感じたのは、最大の歯数のところで楕円の効率が上がるというペダリングをした後のペダリングで、楕円チェーンリングは真円チェーンリングに比べてクランクの回転中に足にかかる負荷が変動して、足に負担をかけているのではないかということです。
つまり、楕円は効率が良いよという言葉を信じて、トレーニングを積んで楕円好みのペダリングになっていったが、すこしお休みしたら元に戻ってしまったのです。
また、デブは疲れてきたらダンシングで体重をかけたペダリングを行います。この場合は0時から6時まで一気に体重をかけるわけですから、真円で歯数に変動がないほうが均一に力をかけることができます。
楕円にあわせたペダリングをすることで、楕円チェーンリングの効率をあげることができます。
それならば、真円にあわせたペダリングをすることで、真円チェーンリングの効率をあげることができるということになります。
RIDEAは楕円チェーンリングの中では、違和感が少ないといわれますが、違和感を感じてまで楕円チェーンリングを使う意味はないと感じました。
まとめ
効率が上がるといわれ、ロングライドでも体力が温存できると、楕円チェーンリングの説明を受けると魔法の機材のように感じることでしょう。
実際のところは、楕円チェーンリングにあわせたペダリングができるかどうかが効率を上げるカギになります。
楕円チェーンリングに交換した後は、足のならしのためにしばらく乗ってくださいと説明をうけます。
あうあわないは、そこで判断すると良いでしょう。テスト機材を借りるのもひとつの手です。
少なくとも、力任せのペダリング、クルクル回さずトルクで踏んでいくデブには楕円チェーンリングは向かないのではないかということが、7年間使っての答えになります。
楕円の結末は→楕円チェーンリングを戻すのにお金をかけたくないのでnoQとQ-RINGSをまぜて使ってみた