パワーメーターとして最安値で販売されている、サイクルオプス(CycleOps)のパワーキャル(PowerCal)を使い始めて5年になります。お手軽に、心拍計と共用でパワー計測をできるということでPowerCalの存在に気づいたとき即購入しました。
現在では、シマノのパワーメーターも使っておりPowerCalとの計測誤差もわかってきました。PowerCalは結局使えるのか?を、レビューしたいと思います。
もし、クランク型やハブ型のパワーメーターを使用していなくて、心拍センサーをお探しでしたら即買いで間違いないです。ANT+のものが良いでしょう。
CycleOps PowerCal
サイクルオプスは、ハブ型のパワーメーターとして有名なパワータップを手がけている会社です。長年の経験から心拍数からパワーを導き出す計算式(システム)を開発したのだそうです。そうしてパワー計測のできる心拍計が発売されました。
難しいことはわからないですし、計算式がどんなものかはわかりません。ただ正しいパワーが計測できるかどうかがユーザーとして気になるところです。
PowerCalとパワー値
PowerCalは心拍は計測していますが、パワーを計測しているわけではありません。数万人のデータから心拍数とその変動からパワーを推測しているに過ぎません。
開発者も、
「完璧な数値が出るわけないでしょ!ただユーザーがパワー計測を気軽にできるようにするには、現時点でこれがベスト!」
と言っています。
パワータップの1/10の値段ですから、当然といえば当然です。
良い点としてはストラップ部分はガーミンなど共用できます。手持ちのストラップも再利用できます。
使用してみて
私が、PowerCalを使い始めたころは、パワーの数値というものがよくわからないまま使っていました。
心拍数からパワーを計算していますので、足を止めても心臓は動いているため当然パワー値はゼロにはなりません。
足を止めるとゼロではないですけど、計算式のおかげなのかパワー値は低くなります
そして、瞬間的なパワー値を表示させていたので数字も大きく変動し数字が意味のない物になっていました。
10秒の平均値を表示させることで数字が緩やかになりました
ただし、乗るたびに(走り?)によって数値がばらばらでした。
私のパワー値というものは結局わからないままでした。クランク式のパワーメーターを装着してから、PowerCalをあらためて考察してみました。
シマノパワーメーター装着後、実走してみて
シマノのクランク式のパワーメーターが発売になってから即購入し装着しました。
クランク内臓パワーメーターを使ってから、私のパワー値がなんとなくわかってきた頃、PowerCalの数値が意外に使えることに気づきました。
平坦な道を淡々と時速30Kmで流すような走りでは、150~170wとほぼクランク内蔵型と同じ数値を表示していました。
少しの上り坂や、少しもがいてみようか、というような場合は数値が大きく乱れます。ありえないといったところです。心拍を大きく変動させると正しい数値が出ないようです。
ポタリングのような散策サイクリングもストップ&ゴーを繰り返すので正確ではないようです。
ロングライドイベントで終盤に差し掛かると数値が低く表示されることがありました。疲れがひどくなってくると、数値も乱れてくるようです。
サイクリング中いちばん数値を確認したい場面で、ほぼ正確な数値を表示させているということになります。
まとめ
心拍のサンプルから計算式を導き出しているので、平均的な体型、パワーの人の方が正確な数値が出そうです。
100kgの肥満体でもそこそこ正確な数字を表示させることができる「PowerCal」は、パワーメーターを探している方の選択肢の一つとなるのではないでしょうか。
耐久性もあるようです、心拍計としても良い商品です