SONY Cyber-shot DSC-RX100M6は、ソニーのサイバーショットシリーズの6代目となります。このカメラはオールラウンドで活躍する高級コンパクトデジタルカメラとして、13万円近い価格であるにもかかわらず発売日から品薄状態が続いています。
今回、サイクリングに使える、便利な画角で軽くて高画質なカメラとしてRX100M6を選択しました。
納期には注意が必要です。使う予定がある方は在庫を確認してみてください。
RX100シリーズも無印からM6まで、6種類が平行販売されています。画角が大きく異なるM6はRX100シリーズの中でも新しい方向性のカメラです。2014年5月30日の発売以来、最強のコスパで人気のあるRX100M3と比較しながら、RX100M6を紹介していきます。
歴代RX100シリーズの特徴はこちらにまとめています。
歴代RX100ユーザーにもすぐになじむことのできる、操作性に優れたデザインを継承しています。
SONY Cyber-shot DSC-RX100M6
RX100M6の開封
Xタイプのバッテリー以外は、使わないで箱にしまっておくかなぁというところです。
カメラ本体
Xタイプバッテリー
ストラップ
充電器
USBケーブル
説明書・保証書
RX100M6の保護フィルム、保護ガラス
保護フィルム(PCK-LS30)を注文した後に、保護ガラス(PCK-LG1)の存在を知ったのでダブって注文してしまいました。
PCK-LG1はRX100M6用とは書かれていません。しかしサイズ的にピッタリなためRX100M6に貼り付けて使用することができます。
ガラスの厚みが少し増えますが、タッチフォーカスなどモニターに手を触れる機会の多いRX100M6は指ざわりの感触が滑らかな保護ガラスが個人的に好みです。
保護ガラスを貼り付けると電源投入です。かんたんな設定が始まります。
RX100M6の特徴
ソニーのサイバーショットシリーズの6代目として発売されたRX100M6の最大の特徴は、大きく進化を遂げたズーム機能にあります。24mmから200mmまでの光学8.3倍のズームレンズを搭載し、M3からM5の24-70mmよりも撮影領域を大幅に広げました。
新開発のツァイス バリオ・ゾナー T*レンズは12群15枚構成ながらもフォルムに大きな変化がないだけに、「よくこれだけのズーム比のレンズを押し込んだ」と感心するところです。
RX100M6の撮影
大型センサーと高性能なズームレンズのお陰で、一般的なコンデジとは一線を画す描写を味わうことができます。精細感と高感度特性も良く、おまかせモードを使うことでほとんどのシーンを失敗なく撮影することができます。
各種設定もいままでのRX100シリーズと同様に継承されています。レンズ鏡筒周囲に設けられたコントローリングやファンクションキーに設定を割り当てれば、高度な撮影イメージをすばやく呼び出すことでができ、カメラの性能を余すことなく引き出すことができます。
RX100M6の進化、タッチフォーカス、シャッター対応
AF-C(コンティニュアスAF)がかなり進化しており、動く物にもピントを合わせたまま、24枚/秒の連写が可能です。
このモデルからはチルト可動式液晶モニターがタッチシャッター対応となりました。モニターは上方向約180度、下方向約90度まで調節できるため、ローアングルやハイアングルなど、体勢が難しい場合でも簡単にピント合わせとシャッターレリーズが可能になっています。
RX100M6はあらゆる場面で活躍できる
RX100M6のコンパクトなボディーサイズはレジャーや旅行のお供にピッタリの1台といえるでしょう。風景や、動体撮影、決定的な瞬間を逃さない連写性能まですべての面で今までのRX100シリーズから進化しています。
今までのRX100シリーズでは届かなかった被写体も撮影可能になります。1台だけ持って出かけるとしたらRX100M6になるでしょう。
RX100M6広角側24mmのサンプル
明石海峡大橋から神戸方面を24mmで撮影しました。
画質を落として保存していますが、雰囲気は伝わると思います。
RX100M6望遠側200mmのサンプル
同じところから200mmの撮影です。
【明石海峡大橋ブリッジワールド】大人の社会見学で絶景ツアーを手軽に体験!撮影ポイント主塔300mからの風景とは
月山スキー場姥ヶ岳山頂から、以東岳・旭岳方面を、200mmで撮影した様子です。ブログ用に圧縮しているため、細かい木々の描写がいまいちになってしまいました。
無圧縮の画像はコンデジとは思えない写りです。ポケットに入る大きさですので、スノーボード中でも、妥協せず写真を撮ることができます。
【月山スキー場】デブ、初心者、初めて訪れる方へスノーボードが楽しめるように写真と動画でコース紹介
RX100M6の残念な点、レンズの明るさと近接撮影性能
例えば、美味しそうな料理を目の前にしたときに、サッとスマートに取り出して撮影ができるのはRX100M3~M5の方が適しているでしょう。
盛り付けられた肉の照り、シズル感の描写はなかなかのものです。ワイド端4cmまで寄ることができ、F1.8の明るいレンズで、周囲のぼかしも完璧な具合に写すことが可能となっています。
RX100M6は近接撮影は8cmとなっています。M6で撮影されたテーブルフォトはすこし苦しそうに見えます。
テーブルフォトはスマホなどの方が寄れて楽しいかもしれません。
RX100M6の進化したけど・・・な機能
ファインダーを覗いてしっかりとフレーミングしたいフォトグラファーに支持されていた、「XGA OLED Tru-Finder」ですが、このモデルから本体サイドに設けられたスイッチを下げるだけのワンアクションで撮影スタンバイとなる方式に改められました。電源のオン/オフもファインダーの収納に連動しているので、ストレスを感じることなく撮影を楽しむことができます。
RX100M6とRX100M3の外観比較
厚さが約2mm増え、重さは2g重くなりました。2台を持ち比べてよく見ないと違いはわかりません。
写し方が悪いため、わかりづらいですがほんの少しだけRX100M6(右側)が厚いです。保護ガラスの厚みも加わっていますが、mm単位のちがいでしかなく並べてみないとわかりません。
ワイド端、テレ端の違い
ワイド端とテレ端を比べてみます。
ワイド端はむしろRX100M3(左側)のほうが大きいです。f1.8の明るいレンズのため、鏡筒が太くなっているのがわかります。
200mm相当の望遠レンズですから、さすがにRX100M6(右側)のほうが長くなります。RX100M3(左側)のほうはワイド端より短くなっています。
チルト可動式液晶モニター
RX100M6(右側)のほうが、可動部が大きくなっています。ハイアングルやローアングル時に腕が窮屈な状態になっても、構図などをしっかり確認できます。
NP-BX1 Xタイプバッテリー
SONYのデジカメやアクションカムには、通常Xタイプのバッテリーが使われています。バッテリーを共通化することで、撮影旅行やアウトドアで荷物を減らすことができます。
互換バッテリーは賛否両論ありますが、充電器が小さくて荷物の軽量化を考えている方にはとても良いセットです。
昼にバッテリーを使いまくっても、この充電器があれば夜の間に充電可能です。
まとめ
RX100M6は今までのRX100シリーズから大きく撮影の幅を広げることができました。M3からM6の完全上位互換ではないのが残念ですが、このコンパクトなボディにこの機能が詰め込まれているだけでもすごいことだと思います。
サイクリングや、ウインタースポーツの動体撮影にぴったりなRX100M6をこれから使い倒していきます。
じっくり撮れる散策や、テーブルフォトには引き続きコスパ最強のRX100M3を使っていきます。