長い間滑ってみたいと思っていた、山形県にある月山スキー場に行くことができました。
月山スキー場は、4月中旬から7月末まで雪の上で滑ることができる夏スキーの聖地です。
6月くらいになれば、大斜面コースにこぶが増えてきて初心者が滑るコースが少なくなりますが、GW中はこぶも少なく初心者スノーボーダーでも楽しむチャンスがあるのではないでしょうか?
GW中の月山スキー場にはスキー客だけでなくリフトを利用してハイキングを楽しんでいる方もたくさんいらっしゃいました。
常連さんの話によると、3日前に積雪があり月山スキー場としては文句のつけようのない最高のコンデションと天候の1日ということでした。
夏になるとどんどん融雪が進み全く違う景色になると思いますが、GW中の月山スキー場の景色の参考になればと思います。
こちらはリフト下駅までのハイクアップなどをメインに気づいたことを記事にしています。→【月山スキー場】GWの積雪や道路状況、紫外線対策と服装はむしろ暑さ対策が必要
月山スキー場の様子 沢コース
月山スキー場に1本しかないリフトを降りて、下っていくと自然に沢コースに入っていきます。
正面にある雪庇を乗り越えると、大斜面コースになります。
大斜面コースに入るときはできるだけ上の方からトラバースしていきたいところですが、スノーボードはどうしても下に落ちていくのは仕方のないところです。(後述します)
沢コースを少し降りたところから上部を撮った写真です。
これより下も沢地形のようになるところがありますが、斜度がこれ以上きつくなることはありません。
GW中の沢コースにこぶはありません。初心者でも滑れるようにすべての斜面ではありませんが、圧雪車が入って道をつくっています。
春の重い雪でコースの下の方は沢地形で少し狭くなりますが、初心者スノーボーダーでも滑れるようになっています。
初心者でこぶをを避けて滑りたい場合や、ハイクアップもTバーリフトも使わないでリフトのみ回したいという場合は基本的に沢コースを滑ることになります。
月山スキー場の様子 大斜面コース
大斜面コースの斜面はこのような感じになります。
月山ペアリフトを降りて沢コースに入らずに、横にトラバースしていくと大斜面コースに入っていくことができます。
スノーボードはトラバースで切り上がっていくことができないため、Tバーリフトを使ったりハイクアップ(後述します)をしない場合は大斜面コースの下の方からスタートすることになります。
GW中の沢コースからのトラバースの道はこのようになっています。
3本の道が雪庇についているのが、お分かりになるでしょうか?
スノーボードは落ちないように意識してトラバースしても、真ん中の道が限界です。切り上がって上の道にはスキーでないと無理でしょう。
近くになると雪庇につけられた道はこのようになります。だんだん恐怖心がでてくる様子を感じていただけるでしょうか?最後の方は狭いので気をつけて下さい。
月山スキー場の中盤戦の6月過ぎてくると、雪解けで雪庇は小さくなっていくようです。
一番下の道はたどり着くこと自体は切り上がりを意識しなくてよいのでかんたんですが、雪庇の先端が崖のようになっていてスリリングでした。
SONYのアクションカムAS300で撮れた映像をみて斜面の高さにびっくりしました。このような動画も手軽に撮れるためにヘルメットにアクションカムはオススメです→【HDR-AS300】後継機が出てこない完成されたアクションカム!オススメアクセサリーも解説
スノーボードで悪いこけ方をするときは、たいていビビって動きを止めてしまうことが原因ですので頑張って進みましょう。
トラバースが終了すると、開けた斜面に出ます。この開けた斜面が大斜面コースです。
この時期は月山スキー場名物のこぶ斜面も育っておらず、大斜面コースには二つのラインしかできていませんでした。
月山フラット化計画ということで、
大斜面コース全体にこぶを作らないようにお願いがしてありました
初心者でも楽しめるように月山スキー場は変わっていくのかもしれません
大斜面コースは沢地形の沢コースと違い比較的フラットな斜面です。こぶが無ければ沢コースよりも初心者向けかもしれません。
春の特有のザラメ雪を楽しむことができます。
大斜面コースのこぶはこれから6月にかけて育っていきます。こぶが苦手な方やこぶにチャレンジしたいこぶ初心者の方は、こぶが育ち切っていないGWの月山スキー場がオススメです。
月山スキー場の様子 姥ヶ岳山頂
月山ペアリフトで回せる、沢コースと大斜面コース下部だけでは月山スキー場の半分も滑れていません。
そうすると姥ヶ岳山頂を目指していくことになります。
姥ヶ岳の頂上付近から滑るには、月山ペアリフトを降りてから、少し登ってTバーリフトを使うか、スノーボードやスキー板を背負って自力で登る二択になります。
写真で人が集まっているところが、Tバーリフト乗り場です。
Tバーリフトは動き出すときに衝撃があり、スノーボーダーが利用する場合はバランスをとるのが難しいです。
初心者の方は、歩いて登った方が無難かもしれません。私が見ているあいだはほとんどがスキーヤーの方でした。スノーボーダーの方はたまにいましたが途中で転倒されている方が多かったです。
Tバーリフト山側おりばです。月山スキー場は国立公園で保護されているため新しいリフトが作れないのでしょう。
私は、写真撮ったりのんびり40分程度歩いて登りましたが、山頂までたどり着いた時の充実感は格別でした。
斜度は、月山ペアリフトおりばから、Tバーリフトのりばまでは比較的緩やかです。
Tバーリフトと並行して登っているときは、息が切れるほどの斜面になります。
Tバーリフトおりばで、写真を撮ったりして時間をかせぎ息を整えますが、まだ急斜面が続きますのでここから大斜面コースに流れていくのもアリです。
しかし、一回も姥ヶ岳山頂に上ったことが無いのならば、もうひと踏ん張りですので頑張って登ることをオススメします。
しばらく急斜面が続きますが、だんだんなだらかになって山頂に到着することができます。
斜度で言えば、Tバーリフト横の斜面がいちばんキツいのでそこをクリアすることができればあとは、惰性で登れる感じです。
登った後は、みなさんが素晴らしい景色を堪能していました。
めちゃくちゃ軽装で登っていますが、リュックに飲み物は入れておいて。水分補給ができるようにした方がよいでしょう。
姥ヶ岳山頂には木の通路が作ってあります。登ってこられた方が休憩されていました。登山靴の方もいらっしゃいましたのでハイキングをされている方も多いようです。
姥ヶ岳山頂から見た鳥海山です。
以東岳、朝日岳方面です。
余談ですが、ポケットに入るサイズでこれだけの写真が撮れるRX100シリーズはスノボに欠かせないカメラとなっています。→高級コンデジRX100M6開封実写レビューM3と比較撮影してみた
姥ヶ岳山頂から月山山頂方面です。ゲレンデに戻られる方、ゲレンデ外に出られる方たくさんの人で賑わっています。
姥ヶ岳山頂からは、大斜面コース上部と牛首ゲレンデに向かうことができますが、大斜面コース上部に向かいました。
大斜面コースの上部は滑る人が少ないのか、この日の月山スキー場の中で一番気持ちよく滑ることができました。
アクセスが少し悪いので、何回も滑るために登るのは大変ですが、春のスキーとは思えない爽快感を楽しむことができます。
姥ヶ岳山頂からは、牛首ゲレンデ方面にも滑走することができます。リフトおりばの上の方に滑っていくことになります。
まとめ
月山スキー場は春の重たい雪で足に負担がかかるために、肥満体型のスノーボーダーは1日中ベストなパフォーマンスを出し続けるのは難しいでしょう。
私も2日間滑るつもりで予定を組んでいましたが、予想以上に脚に負担がかかりましたので1日だけに予定を変更しました。
重たいザラメ状の雪でで結構疲れますし、リフト乗り場に着くまでの歩き、晴れたときの紫外線対策など真冬のスキー場とは違う楽しみ(?)があります。
スノーボードが楽しくなってきた初心者の方は、夏まで滑ることができる月山スキー場に練習のために訪れたくなるのではないでしょうか。
私も、スノーボードを覚えたての頃は毎年春になると、「月山スキー場に行ってみようか」と計画していました。
月山スキー場は国立公園内にあり、山に手が入っていないためにファミリーゲレンデとはちがうマニアック(不便)な作りになっています。
まず、リフト下駅まで歩いて登らないといけません。
リフトに乗って登るのが当たり前になっていると、板を持って雪面を歩くのは意外に体力が削られます。
次に、初心者の方が練習するために適したフラットな斜面はありません。
ほんの一部圧雪が入りますが、沢地形、ツリーランを楽しいと思えるくらいのスキルは欲しいところです。
ほとんどの斜面は圧雪していない不整地、もしくはこぶになります。
月山フラット化計画をスキー場の方が進めていて、こぶだらけの月山ではなくなっていくと思われます。
しかし春の重い雪でデコボコになっていることには変わりありませんので、どこからでもターンに入れるようにしておかないと暴走気味になって危険です。
スピードはそれほどでないので、その点の心配はいりません。
つらい・キツイが楽しめるドMな方なら初心者でも大丈夫です。
季節が進むにつれてゲレンデの難易度があがっていきますので、初めて行く場合は早い季節に訪れるとよいでしょう。
合う合わないはハッキリしているスキー場ですが、「月山スキー場はどのようなスキー場なのだろう」と興味を持たれたら一度は訪れることをオススメします。