スキーヤーやスノーボーダーのヘルメット着用率は年々増加しています。
ウインタースポーツでヘルメットを着用するべき理由とヘルメットとニット帽などと比べたときのメリットとデメリット、ヘルメットの種類と選び方を紹介します。
ヘルメットを着用するべき理由
ゲレンデ内カービングのスピード感や、バックカントリーで冒険体験をしたときの爽快感など、ウインタースポーツは日常では味わえない自然の中で自由に遊べるところが醍醐味です。
自由に遊べるということは、様々なリスクをプレイヤーである私たちが責任をもって回避しなければなりません。
初心者の方ならば低速域での逆エッジ、エキスパートの方ならバックカントリーで立木との衝突や、雪に隠れた障害物で予期せぬ転倒が考えられます。
谷側のエッジが雪面に引っかかって転倒することを「逆エッジ」といいます
なだらかな斜面でなりやすく頭部に対してとても危険です
ゲレンデ内での人との衝突はレベルに関係なく起こる可能性があります。
そのような中で、頭部への衝撃は絶対に避けなければいけません。
頭部をヘルメットで保護することはウインタースポーツを楽しむために欠かせないマナーにになってきています。
ヘルメットを着用することによって得られる快適性も見逃せません。
ライドに集中することができ、初心者から上級者までレベルに関係なく、よりいっそう上達することができるでしょう。
ヘルメット着用のメリット
近年は、北海道や長野を中心にヘルメットを着用することが当たり前になってきました。外国の方は、小さいお子さんにまでヘルメットを必ず着用させています。
初心者の方で、ヘルメットなんてまだまだ早い、もう少し上達してからと思われている方むけにヘルメット着用のメリットを「5つ」あげていきます。
メリット1 ヘルメットは暖かい
ヘルメットはニット帽よりも風を防ぐ効果があるため、めちゃくちゃ暖かいです。スピードを出しても快適性に変化はなく、ライドに集中することができます。
また、ウインタースポーツは晴れた日だけを選んで滑るわけにはいきません。雪が降っている中でも、頭に降り積もった雪を気にする必要はありません。
晴れた日でも、転倒してしまうと帽子に付着した雪を落とさないといけません。雪を落とさないまま、休憩をすると帽子はずぶ濡れになってしまいます。
ヘルメットのシェル部分はプラスチック製でできていますので、雪を落とすことはかんたんですし、雪が融けても内部に侵入してくることはありません。
メリット2 ヘルメットはゴーグルが曇らない
ライド中にゴーグルが曇ると、とても不快ですし危険です。
ゴーグルが曇らないということは、人によってはヘルメット着用の最大のメリットともいえるでしょう。
ニット帽の上にゴーグルを仮に装着している、スノーボーダーを見かけますが、わざわざ曇らしているようなものです。
ヘルメットは頭からの水蒸気をゴーグル内に入れない効果があります。ゴーグルを曇らせないコツは他にもありますが、ゴーグル管理の煩わしさをひとつ無くすことができます。
メリット3 ヘルメットはアクションカムなど装着できる
アクションカムが手頃な価格で販売され、ウインタースポーツと相性が良いため撮影を楽しむ方が増えています。
自撮り棒などで撮影するスタイルは、持ち運びの点で不利です。特にフロントサイドとバックサイドでフォームのちがうスノーボードは、撮影者は純粋にライドを楽しめなくなります。
近年はヘルメットに装着するスタイルが主流になっており、気が向いたときにスイッチを入れておけば後はライドに集中することができます。
メリット4 ヘルメットはゴーグルなどを入れて持ち運べる
これは、遠征するときの輸送の話になりますが、宅配で宿泊先に送ったり、飛行機で荷物を預けたりするときに、ゴーグルなどデリケートなものをヘルメットの中に入れて守ることができます。
とくに宅配は、荷物が重たくなればなるほど破損の確率が高くなりますので防御は完璧にしておく必要があります。
メリット5 ヘルメットは頭部を守ることができる
これがヘルメットを着用する一番の目的でありメリットです。
ヘルメットの副産物的な、メリットがたくさんありますのでそちらを先に紹介しました。
ヘルメットを着用することに初心者も上級者もありません
ヘルメット着用のデメリット
ヘルメットのデメリットもありますが、着用しないという判断になるほどのデメリットはありません。
デメリット1 ヘルメットは帽子よりも高価
ヘルメットは一般的に帽子よりも高価です。
頭の形に合うヘルメットを購入する必要があるため、タイミングによっては値段交渉の余地がない可能性があります。
デメリット2 ヘルメットは帽子よりもかさばる
折りたたむことができないので、かさばります。
バスや電車でゲレンデに向かわれる方は、パッキングを考える必要があります。
ヘルメットの選び方
ヘルメットは大きく分けて、フリーライド用とパーク(トリック)用があります。
どちらも頭部を守る機能は充分にありますので、デザインやウェアとのコーディネートで選んで問題ありません。
フリーライド用はGIROなどが有名です。アジアンフィットモデルがあるので日本人にフィットします。
パーク用のヘルメットはbernが種類も多くオススメです。
どちらのタイプのヘルメットを選ぶにしても、サイズとフィット感は必ず試着して確認しましょう。
メーカーによってインナーの形が違いますので、メーカーごとのフィット感を確認しておけば、通販で購入しても失敗は少ないでしょう。
まとめ
頭部へのダメージは、思わぬ深刻な事態になりかねません。
ケガへの備えを万全にして、楽しいスノーライフを満喫しましょう。