2019年第31回ツール・ド・のと400 チャンピオンコース(3日間コース、全長400km)の備忘録です。
1日目は金沢から輪島までの140kmを走行しました。
9月14日(土)ツール・ド・のと約140km
1日目は、金沢市→内灘町→かほく市→宝達志水町→羽咋市→志賀町→輪島市を走るおよそ140kmのコースになります。
西部緑地公園北塚園地 → 押水運動公園 (42km)
1日目は8:30からスタートです。
ゼッケンの小さいグループから順番にスタート位置で待機します。
混雑防止のため10人くらいのグループで、間隔をあけてのスタートになります。
西部緑地公園の敷地内を抜けていきます。テンション高い人たちに巻き込まれないように安全運転で進んで行きます。
西部緑地公園は広いので、しばらく公園内を走行します。
歩道走行をする区間もあり、当然のように歩道は自転車のことを考えて作られていませんので気をつける必要があります。
ドラフティングで楽に走りたい気持ちをおさえて、市街地では安全第一で走行しましょう。
市街地から海沿いの道へ入ると、交通量も比較的少なくなり快適に走行できます。
ツール・ド・のとは、走り慣れた人が多いせいか極端に速い人・遅い人がいない印象です。
スタート直後も渋滞することなく快適に走行することができました。
沿道の声援は、サイクリングイベントならではです。本当にありがたいと思います。
道の駅内灘サンセットパークで、キットカットをもらいました。暖かいおもてなしで元気がでます。
注意点することとして、ここは本格的なエイドではなく水分の補給は自費での購入となります。
内灘大橋をバックに記念撮影です。この日はとても気温が高く、写真を撮っている間にキットカットがドロドロに溶けてしまいました。
あとで聞いた話ですが。9月中旬なのに、この日は30℃越えとなっており、熱中症で緊急搬送された方も居たようです。
内灘サンセットパークで水分補給を真面目に考えておけばよかったのですが、この時は、水はもらえないのかなぁくらいで補給しませんでした。
ボトルの中は半分になっていたのですが、特に気にせずスタートしてしまったのです。
水分補給の回数を減らさざるえなくなり、どんどん上がっていく気温に対応しきれなくなりました。
もっとも、この時は何とも思わないで内灘大橋スゲーして久しぶりのイベントを堪能して走っています。
それくらい、まっすぐな気持ちの良い道路でした。
そしてしばらくは、地味なアップダウンが続きます。
そして、なぜか下りきったところに信号があり、そこで止まってしまうと惰性で坂道をクリアすることができません。
写真は小さくてわかりづらいのですが、バスの先に信号があります。このような道がしばらく続きました。
そんな、肥満泣かせのアップダウンの道から、田んぼの中の道へと入りました。土のにおいが癒されます。
田んぼの中ということは、勾配がありませんので自然とスピードアップします。
しかし、押水運動公園がすぐ見えてきて快適な道路もあっという間に終わってしまいました。
ボトルに入れる水をとりあえず探して、確保します。この時は、水をもらうことができました。
このエイドで水をもらったことでこれからの水分補給に大きな勘違いをすることになりました。
ツール・ド・のと期間中に何回も目にすることになる「ひゃくまん穀」のおにぎりです、各エイドにありますので、無理なくいろいろな味を楽しむことができます。
ぶどうです。あまりぶどうを食べることが無いので種類も聞いたのですが忘れました。ぜひ食べてみてということで食べたらたしかに美味しかったです。
ゆで卵がありましたが、口の中の水分を持っていかれそうだったので遠慮しておきました。
この時点で、食べ物を選び始めましたので疲労が溜まりつつあったのでしょう。
ジュースは、アクエリアスピーチ、コーラ、クーオレンジです。←この順番で無くなります。この傾向はどのエイドでも見られました。
押水運動公園 → ロイヤルホテル能登 (69.3km)
スタートから少し遠めのエイドを出発します。ここまで42km走行していますが、次のエイドとなるロイヤルホテル能登までは約27kmです。
のどかな道を通って国道249号へ向かいます。
国道に出ると左に曲がります。
しばらく国道を進みますが、この道はとても走りやすく、つい無駄なペースアップをしてしまいました。
いままでの、微妙なアップダウンがウソのように平坦基調です。抑えて走らないといけないと思いながら、海が見えてテンションが上がりどんどんペースアップしていきます。
国道を離れて海沿いの道を通っていきます。この頃から、このペースは速すぎると思い始め徐々にペースを落としていきます。
県道129号を進んだところ、滝港の行き止まりの先に突然現れた激坂ですが、距離が短いので問題ありません。
カメラマンにとってはベストポジションなのでしょう。坂を上がりきったところのお約束です。
再び国道に戻ってしばらく進んだ後は、「かたらいの道」を通ります。「かたらいの道」はロイヤルホテル能登へ向けて緩やかな登りとなります。
昼食会場のロイヤルホテル能登に到着しました。
ホテルのじゅうたんを、SPD-SLで歩いていきます。
関連記事:ロードバイク初めてのビンディング選び!オススメなのは?SPDとSPD-SLの違いを解説
いままで参加したサイクリングイベントの中で、いちばん快適な昼食会場となりました。
汗でドロドロの格好で入ってよいのかと思ってしまう昼食会場です。
蒸し鶏と、パスタ。
から揚げなど、揚げ物。
焼きめし。写真に入りませんでしたが、カレーライスもあります。
そばと、そうめんの中間のような冷麺。
デザート。
お腹は空いているのですが、あまり重たいものは食べることができなかったので。
冷たい麺と蒸し鶏、フルーツポンチをいただきました。
冷たい水が飲み放題で、ボトルにも補給しておきました。
サイクリング中はクーラーの効いている部屋に入ることはあまりないのですが、この日はとても気温が上がっていましたので体を冷やすことができました。
後になって考えてみるとこの時は、軽い熱中症になりかけていました。
そして、この時盛大な勘違いをしていました。この日の走行距離をなぜか120kmと勘違いしており、ここまで70km走っているのであと50kmは余裕と考えていたのです。
とりあえずロイヤルホテル能登は最高のエイドでした。
ロイヤルホテル能登 → JA志賀富来支店 (87.1km)
ロイヤルホテル能登を出発すると、しばらく下り基調です。この区間からは、景色を楽しみながら走行することができます。
なだらかな坂を下っていくと海が見え始めます。
アクションカムの取り付け位置が低いために海がよく見えませんが、目線からは日本海がよく見えて最高の景色でした。
景勝地として有名な、厳門を見るために寄り道してみます。「ロードパーク女の浦」はソフトクリームも販売しているため、参加者の皆さんの定番の立ち寄りポイントになっているようです。
厳門を上から見下ろしたところですが、あまりよくわかりません。
遊覧船が出ていますが、海から見たらまた違った景色なのでしょう。
国道249号から県道36号に入っていきます。
能登の写真ポイントの機具岩(はたごいわ)に到着です。ここも参加者の皆さんが写真撮影をされていました。
夕日の写真を撮りたいところですが、残念ながら完走時間の関係で撮ることができません。
エイドのJA志賀富来支店に到着です。トイレは向かい側のスーパーで借りることになります。
ここには、「おにぎり」「ジュース」のほかにバナナがありました。
ここで今日の走行距離が120kmではなく140kmであることに気づきました。
JA志賀富来支店 → 門前健民体育館 (116.7km)
国道249号から県道49号へ入っていくとしばらくアップダウンのある集落を通過します。
道幅も狭く見通しが悪いのですが、交通量が少ないためのんびり走ることができます。
正直なところ、この区間の記憶があまりありません。ロングライドのときは、集中すると景色をあまり見ていないことが多いです。
120kmと勘違いしていた、精神的なダメージがあったのかもしれません。
緩やかなアップダウンがあり、思ったほど時間と距離は稼げていません。
景勝地がたくさん出てくるところが能登の良いところですが、景色はあきらめて前に進もうかとも考え始めていました。
せっかくですので、写真を撮りに寄り道をしてみます。
梟と不苦労を掛けているようです。
疲れているせいか、ヤセの断崖がどれかよくわかりませんでした。
サスペンスとかで、断崖から人が落ちることで有名らしいです。
心霊スポットとしても有名とか・・・
県道49号を引き続き進んで行きます。
海岸線で、平坦基調です。こういう道を通るとついスピードアップしてしまうのが悪いクセです。
国道249号へ戻ってしばらく進みます。
本日最終エイドとなる、門前健民体育館です。スピードダウンしてゼッケンをチェックしてもらいます。
この先の円山峠に備えて、皆さん休憩をされています。
ここには、「おにぎり」「ジュース」のほかにリンゴがありました。
海岸線を良いペースで走ってしまい、峠が不安になってきたので、休憩もそこそこに出発しました。
門前健民体育館 → 輪島市マリンタウン (141.6km)
のこり約25kmということで、もう流してもゴールできる距離のはずですが、円山峠がありますので油断できません。
脚が攣りそうなため、できるだけ自分のペースで走るように心がけます。
門前町の中を走っていきます。手を振って応援してくださる地元の方がいますので、あまりヘタレるわけにはいきません。
ついに、峠の始まりです。ここも緩やかな勾配がついており、1ミリでも登ると足が攣りそうな状態になっていました。
円山峠は、標高250m、約6kmの小さな峠です。
ひとまず広い場所で脚を伸ばして、芍薬甘草湯を飲みます。
関連記事:【ロードバイク】サイクリングによる痙攣、こむら返りの解決方法
予想外の暑さと、水分補給の遅れから痙攣が始まってしまい、だましだまし乗ってきましたが、平坦ならともかく登りでの回復は不可能と判断しました。
脚の状態が落ち着いてきたら、ヒルクライム開始です。
峠の前半は、勾配も緩やかで周りのペースに惑わされず、淡々と登っていきます。
ツール・ド・のとでは、伴走が許されているのでしょうか?同じ自転車クラブの車が何度も抜いていきました。
トンネル手前から旧道に入ると、本格的なヒルクライムの開始です。通過時刻は16:16でした。
ちなみに17:15で、時間制限になり、ヒルクライムの挑戦権がなくなります。
8%程度の勾配ですので、淡々と登っていけば大丈夫です。
後半は家もなくなりますが、頂上までの距離は約2kmと短いです。
この看板が出てくると、峠も終わりが近づきます。
光量が足りなくて、アクションカムがブレブレですが、頂上の様子です。
到着時刻は16:31でした。
ここから、輪島市まで完全に下り基調です。
頂上からが急な下り坂で、ドリフト防止のためか道路にギャップが作ってありますので、注意が必要です。
極端な下り坂が続くと疲れますが、しばらくすると程よい下り坂で輪島市まではあっという間についてしまいます。
峠が終わってからは、輪島市まで約15kmといったところですが、かなりのハイペースで進んで行きます。
輪島市マリンタウンに到着です。この写真の撮影時刻は16:59ですので、円山峠の頂上からちょうど30分でゴールしたことになります。
まとめ
「2019年ツール・ド・のと」の初日は予想外の暑さで熱中症気味で完走しました。
失敗したところは、能登の風景にテンションが上がってしまい、走行距離を勘違いしてしまってペース配分ができていなかったことです。