ミラーレスカメラを購入するときに、気になるのが画素数です。
画素数が多いほうが写真がキレイといえますが、今のカメラは低画素機であったとしても充分すぎる画素数があり低画素機だから画質が悪いといったことはありません。
画素数が多いほうがセールスしやすいので、スマホカメラでも高画素の流れになっていますが、わざわざレンズ交換式ミラーレスカメラを買おうと思う層は、本当に適切な画素数はどれくらいなのか気になるはず。
α7RIIが、40MP(メガピクセル)を超える超高画素機として登場してから、高画素機が身近になってきました。しかし、画質は画素数が多ければ多いほど良いというわけではありません。
気になったら試してみないと気が済まない性格なので、α7sも購入しました。α7sIIにしなかったのは動画を撮る予定がないということと、宿泊サイクリングに持っていくために少しでも軽いフルサイズ機が欲しかったためです。
高画素機と低画素機どっちがよいの?という疑問の解消になれば幸いです。
センサーサイズと画素ピッチ
画質を決める要素の中で有名なのは、画素ピッチです。これは、一つ一つの画像素子、つまり光を受け止めて画像に変換する場所の大きさで、センサーに画素数が多いほど、画素ピッチは小さくなっていきます。
一つ一つの画像素子が大きくなり画素ピッチが広くなると、それだけ光を大きな面積でとらえることができるようになり、暗い場所でも低ノイズの写真が撮れるようになり画質の面で有利になります。これがセンサーサイズが同じならば、低画素機の方が画質に有利になると言われる理由です。
逆に、高画素機のように画素数が多くなると同じサイズのセンサーに画像素子を大量にいれていくことになりますので、光を受光するといった面で不利になります。
フルサイズの2400万画素と、APS-Cサイズの2400万画素では、フルサイズの方が、画素ピッチが広くなるため、光をたくさん取り入れることができます。
画像素子あたりの情報を大きくでき無理な増幅をしないために、暗い場所でもノイズの少ない写真を撮ることができるということになります。
高画素機の代表α7RⅡ
α7RⅢが発売されて、旧型機なったα7RⅡです。細かなアップデートはありますが、画素数は今でも最高ランクです。
なぜ、α7RⅡでのレビューかといいますと、α7RⅢを所有していないから記事が書けないのです。
まずはニセコグランヒラフスキー場の夜景です。α7RⅡ+FE 70-200mm F2.8 GM OSSの組み合わせで、100mmで撮影しています。
SONY FE 70-200mm F2.8 GM 開封レビュー
三脚も準備していなくて、雪に押し付けてシャッタースピードをかせいでいます。
安いものでよいのでカバーは付けておきましょう。
話が脱線していますが、トリミングしてみます。写真で言うと上部の方、コースで言うとセンター4のリフトを降りてすぐ下のところです。
こぶの中で、スキーヤーが転倒していたら判別できそうです。高画素機のトリミング耐性は目を見張るものがあります。
これは、写真を高精細に撮ることができるかわりに、わずかな振動でもブレを写真に反映させてしまうということです。不安定な体勢でパシャパシャ撮ると失敗写真が増えるでしょう。
私は風景写真、特にあとで拡大してニヤニヤしたい風景については、失敗の可能性を考えて何枚も同じものを撮るようにしています。
低画素機の代表α7s
α7sを低画素機の代表とするのは失礼かもしれません。画素ピッチを広く取るために考えられた画素数は12MP。
現在の感覚ですとエントリーモデルのスマホ以下といった画素数です。
α7sのすごいところは、超高感度で真夜中の撮影もまるで昼間のように撮影できるということです。
と、とよく言われますが、真夜中を明るく撮ることはあまり必要ではありません。天の川などの星景写真でも極端にISO感度をあげることはしません。
α7sの真骨頂は、画素ピッチの余裕から生まれるダイナミックレンジの広さです。
しっとりした写真が撮れるため、α7sは現在いちばん持ち出す回数が多いカメラとなっています。
副産物として、低画素のためにファイル容量も小さく抑えられます。そして、暗い場所でもISO感度を上げることができるので、部屋の中で動き回る子供や、夜のパーティなどでブレブレになった写真を量産しなくてもすみます。
ISO感度をガンガン上げることができるということは、撮影の幅が拡がるということです→【ホタルが少ない!!】せっかく遠征したのに、時期を外したときの撮影方法【その場でスマホ加工してシェアまで】
まとめ
高画素機と低画素機の違いを紹介しました。
私が、α7RⅡを購入するときに言われたのは、
4000万画素なんてなにに使うの?画素ピッチは小さいし2000万画素で充分。
〇〇で充分おじさんはどこにでもいます。
本当にその機種を持っていて高画素はいらないというのならば、意見を聴く価値はあります。
残念ながら、○○で充分おじさんは、該当機種を持っていないことが多いです。
私は、高画素機や低画素機(高感度機)がどこまで進化していくのか楽しみです。α7Rシリーズが1億画素になったらワクワクしませんか?
そうなったら、望遠レンズはライトユーザーにはいらなくなるかもしれません。トリミングですべて完結してしまうようになったら撮影環境はずいぶん変わりますね。
○○で充分、〇〇以上は必要ない、この言葉に惑わされないように技術の進化を楽しみましょう。
まとめのまとめ
高画素機も低画素機もどちらも必要・・・
α7RⅣが2019年9月6日に6100万画素で発売になりました。即予約して発売日に入手しました。トリミング耐性が素晴らしいです。