5月中旬から7月上旬にかけてホタルの鑑賞シーズンです。気温20度くらいが一番活発にホタルが活動しますので地域によって多少差があります。
しかし、ホタルを撮影しようとしてもホタルが少ない・・・
ホタルを撮りに行くと宣言したのに・・・
写真送ってって頼まれていたのに・・・どうしよう・・・
自然相手の撮影ではうまくいかないことが多いものですが、せっかく遠征して時間とお金を使っているのですからできるだけリカバリーしたいものです。
絶対ではありませんが、ミラーレスカメラとスマホアプリの加工でここまではできるよっていう参考になればと思います。
かんたんなホタルの撮り方について→【初心者撮影】難しい設定無しでも失敗しない簡単なホタルの撮り方
ホタルが少ないときの撮影方法
実際の出来事です。遠征した日にホタルがあまり飛んでいませんでした。
しかし、数少ない休日を使って遠くまで来ているのです、じゃあまた明日というわけにはいきません。
あきらめずに背景になる写真を数枚撮っておきます。
この日にやりたいことは、流れの少ない川に反射するホタルの光をシンメトリーで撮ることです。
ホタルが飛び始めましたが、思っていたより少ないことに気づきます。
この時点で、時間のかかる長時間露光は避けてシャッタースピード1/15~1/60、ISO256000~512000の間で撮影して枚数で勝負することに決めました。
カメラ α7s
レンズ Voigtlander NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
【レビュー】Voigtlander(フォクトレンダー) NOKTON 40mm F1.2 Aspherical
ホタルの点滅の間隔は一定ですのでタイミングを合わせてシャッターを切るとやみくもに撮るよりも歩留まりが向上します。
ボタルの発光間隔は西日本と東日本で異なると言われていますが、これはデマのようです。
ホタルの発光間隔を決めているのは気温であり、気温が高くなると発光間隔は短くなり、気温が低くなると遅くなります。
その場でホタルの発光間隔のタイミングつかんでシャッターを切りましょう。
バタバタしますのでレリーズは必須になります。
レリーズはメーカーによって違いますので対応機種を確認してください。
たまに近くにホタルが飛んできたときもアクセントになりますので、逃さず撮っておきましょう。
20時~21時まで300枚近く撮影しました。20時ごろがいちばんホタルが飛ぶ時間ですので夜中まで粘っても状況は変わらないという判断でした。
スマホを使って比較明合成
ミラーレスカメラからスマホに写真を撮りこみます。300枚近く撮りましたが、残念ながらSONYのミラーレスは一回の最大転送枚数が100枚です。
スマホの画面で同じような真っ黒な写真を転送するのは骨が折れました。
しかも、同じ写真を転送したら上書きをしないで何回でも送れる仕様なので、もしかしたら同じ写真を送っているかもしれないという状況です。
iPhoneの比較明合成アプリをつかっておよそ250枚合成した写真です。
数で勝負してたくさん合成したので、水面に反射するホタルをなんとか表現することができました。
ホタル写真をSNSにシェア
ホタルでシンメトリーにチャレンジしたけどなんかイマイチ_(:3 」∠)_
iPhoneの比較明合成アプリが意外にできるやつで、家のパソコンでやってたことが現場でできるなんてすごい。
そのかわり家に帰る時間が遅くなるんですけどね。#明日仕事 pic.twitter.com/A05d1PXGTp
— ゆっくり@多趣味ブロガー&ロードバイクのターン中 (@slowlylastspurt) June 16, 2019
21時に撮影を終了して、iPhoneで加工してTwitterに載せてみました。45分で転送、加工、手直しができています。
スマホ加工のおかげでスピーディなシェアが可能になりました。
Twitterのホタルは少し控えめです
ホタルが少ないときに試して無駄だったこと
ピントをわざと外して、ホタルを大きく見せようとした
肝心のホタルの発光光量が足りなくなり薄く写ってしまいました。またムラになってあまりキレイではありませんでした。
長時間露光でホタルの光跡を撮ろうとした
一枚一枚の撮影に時間がかかり、撮れた写真にもホタルが少ないためたいしたものが撮れなかった。
今回の目標のひとつ、水面に反射するホタルの光を撮るには、ホタルの光量が足りませんでした。
まとめ
ホタルの撮影は奥が深いです。基本的には合成することを前提に撮影を考えていった方が良いでしょう。
合成するのは邪道じゃないの?と思われるかもしれませんが、ホタルの乱舞するさまを見たままに一枚の写真に収めるには合成の方が失敗が少ないです。
もちろん長時間露光で撮る方法でもよいですが、露光時間が初心者の方はカンだよりになってしまいます。
また、他の人のライトや、遠くの車のライトが入ってくるとそれまでの撮影時間が無駄になってしまいます。
スマホの光なども、ホタルの名所ならばお構いなしに入ってきます。
スマホでかんたんにできるようになった比較明合成をぜひ試してみてください、写真撮影のアイデアがひろがりますよ。