体重が重い人がいつも気にしていること、それは耐荷重です。
自転車旅など荷物の総重量を気にする必要がある場合には少しでも軽量に作られているものを使いたいものです。
したがって、アウトドアでブームになっている「U.L.(ウルトラライト)」の道具を選ぶことが必然的に多くなるのですが、この場合耐荷重の数値があるものは特に気にする必要があります。
一般的なアウトドア用折り畳み式チェアのスペックを見比べていると、耐荷重80kg以内となっているものが多いです。
私の体重100kgで耐荷重100kg以内の椅子に座って大丈夫かといえばそうではありません、身体を動かしたときにはそれ以上の荷重が瞬間的にかかります。
いままで何個もアウトドア用の椅子を壊してしまったため、貧弱なアウトドアチェアに座るときは空気椅子状態で全くリラックスできない状態で座っていました。
軽量コンパクトを謳い文句にしたアウトドアチェアは、座り心地が悪いことと強度的にも不安があるものばかりで肥満体型が安心して座るには程遠い感じです。
Helinox(ヘリノックス)を試してみようと思ったのは、地べたに座ることに疲れてたこと、忙しく動き回るキャンプよりも、リラックスしたアウトドアライフにシフトしたいとの思いからでした。
グラウンドチェアの購入ポイント
正直なところ、アウトドアチェアの中では高めの価格設定ということで最後まで悩みました。
Helinox(ヘリノックス) Chair Zero(チェアゼロ)も同じく耐荷重120kgかつ軽量モデルの490g(収納袋含め510g)です。
グランドチェア | チェアゼロ | |
本体サイズ | 高さ50cm×横52cm×奥行44cm | 高さ50cm×横52cm×奥行44cm |
座面高 | 22cm | 23cm |
収納サイズ | 高さ30cm×横11cm×奥行11cm | 高さ35cm×横10cm×奥行10cm |
重量 (収納袋込み) | 450g (500g) | 490g (510g) |
耐荷重 | 120kg | 120kg |
チェアゼロも同じく軽量コンパクトで、グランドチェアとほぼ同じ仕様なのですが、デブがひとつ気になった違いは 「脚の長さ」でした。
チェアゼロはアルミのパイプの脚が地面に伸びているような形ですが、Helinox(ヘリノックス)グランドチェアは4本の脚が連結されている樹脂製のジョイント部分で体重を支える仕様になっています。
アルミの脚が伸びていることについて見た目であまり良い印象が無く、安心して体重を預けることができないイメージがありました。
単純に見た目のイメージでHelinox(ヘリノックス)グランドチェアを選択しました。
グラウンドチェアのレビュー
Helinox(ヘリノックス)グラウンドチェアの特徴は、Helinox(ヘリノックス)チェアシリーズの中でも最軽量クラスで収納もコンパクトな点です。
説明書の紙2枚入りですが、676gと公式の500gと大きく乖離しています。
だからといってどうしようもないのですが・・・
アルミ素材のパイプは「DAC」というアルミポールメーカーが作っており、適度なしなりで座り心地を上質なものとしています。
途中経過を撮りたかったのですが、撮るタイミングもなくフレームの組み立てが終わってしまいました。
説明書を見なくても充分組み立て可能です。
四隅にあるポケットにフレームを差し込んでいきます。
アルミフレームがしなって、特に苦労することなく組み立てを終えることができました。
ナイロン製のフレーム差し込み部分の補強の様子です。しっかりと止めてありますのでフレームが突き破ることは無さそうです。
ナイロン製シートのサイド部分は通気性を考慮したメッシュ地になっており、強度の必要なところ、必要でないところのメリハリが感じられます。
Helinox(ヘリノックス)グラウンドチェアを組み立てて置いてみました。
テーブルは定番中の定番、アルミ ロールテーブル キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) M-3713 を使用しています。
高さ的にも、Helinox(ヘリノックス)グラウンドチェアの組み合わせとピッタリです。
身長174.5cm体重100kgのモデルが座ったところです。
座る瞬間は気を使いましたが強度には問題なく、特に座面が狭いとは感じませんでした。
座っているときは気付かなかったのですが、フレームがしなって地面ギリギリまでシートが下がっています。
デブでも安心の強度ですが、軽量でアルミフレームを使用しているHelinox(ヘリノックス)グラウンドチェアですから、貧乏ゆすりを続けてアルミフレームのしならせ続けているとると、いつかはアルミの特性から金属疲労で破断をおこしてしまうでしょう。
アルミには疲労限度が存在しませんので、ねじれによる疲労が蓄積していきます
Helinox(ヘリノックス)グラウンドチェアの樹脂製結合部には小さな穴が開いており、そこから砂が侵入してきます。
差し込みに砂が付いたまま組み立てると、アルマイトがはがれてしまう恐れがあります。
アルミフレームがすぐに劣化するわけではありませんが、綺麗なアルマイト処理に傷が入るのがイヤな方は水で洗い流しておきましょう。
グラウンドチェアのまとめ
リビングでも使いたくなるようなおしゃれなデザインで、座椅子代わりにも使えそうです。
キャンプ以外のシチュエーションでも使う場面は多くありそうです。
グラウンドチェアには、今のところ中華製コピーの「パチノックス」は存在していませんが、本物のクオリティは買った人を幸せにします。
充分に元は取れるでしょう。