限られた体力を効率的に使っていかないといけない肥満サイクリスト。
CERAMIC SPEED(セラミックスピード)Over sized プーリーケージ 13T-19Tを、購入して考察してみました。
ビッグプーリーの効果
ビッグプーリーとは
大きなプーリーを使うことでチェーンのアール(曲がり)を緩やかにしてチェーンの摩擦抵抗を減らすことを目的としています。
プーリーを大型化することでプーリーの回転数が減りベアリングの抵抗が減る効果も期待できます。
反面、大型化によるケージの剛性低下、重量の増加などのデメリットもあります。
シマノがビックプーリー市場に参戦しないところをみると、変速性能の低下は確実に起こるということでしょう。シマノは自社のアッパープーリーにわざとガタを作り変速性能の低下を抑える工夫をしています。
本来の使い方とは違うのかもしれませんが、アウターローになった時に摩擦が少ないような気がします。
疲れで変速が雑になりがちな肥満サイクリストには嬉しい副産物です。
・プーリーができるだけ大きい
・セラミックベアリングを使用
・ケージの剛性がありできれば軽量
この黒板使いたかっただけです・・・
CERAMIC SPEED ビッグプーリー
私が購入したビッグプーリーは、セラミックスピード オーバーサイズド プーリーケージOversized Pulley Wheel System(OPWS)です。長い・・・
セラミックスピードのビックプーリーは17T-17Tのものが有名です。私もこのデザインに惚れてセラミックスピードを注文しようとしていました。
だがしかしです。デュラエース9100系には17T-17Tの設定が無いのです。パワーメーター内蔵クランクFC-R9100-Pを使いたくて、9000系から9100系に全換装しようとしている途中でしたので商品設定が無くなったのは非常に残念でした。
9000系に17T-17Tのビッグプーリーを組み合わせた場合、純正のデュラエースに比べて60%、2.37wの摩擦削減効果があります。
そして、9100系と13T-19Tのビッグプーリーの組み合わせは純正に比べて30%の摩擦削減効果になるそうです。(セラミックスピード社公式より引用)
ということは、セラミックスピード社が公式で摩擦削減効果について、9000系用よりも9100系用のほうが効率が悪いと言ってしまっています・・・
他のメーカーも調べてみましたが、どのメーカーもアッパープーリーは13T以下になっています。9100系の仕様で13T以下にしかできなかったのでしょう。
決められた仕様で最大限の効果を追求し、効果が落ちていることを公表する姿勢に信頼がもてましたのでセラミックスピードを購入しました。ベアリングも重要と考えていますのでCOATEDタイプを選択しました。
ケージは、カーボンによって強化されたポリアミド製です。カーボン強化ポリアミドという材質がどのようなものか分かりませんが、プロライダーの動画を見てプロライダーのパワーに耐えられるのだから、大丈夫だろうという印象でした。
あえて難点を言えば値段でしょうか、75000円は大出費でした・・・
ビックプーリー単体を手で持った時は、見た目の迫力と軽さにびっくりしました。しかし自転車に取り付けると自然に溶け込む感じで嫌味がありません。さりげなくてカッコイイと思います。
乗って感じたことは、とにかくクランクが軽い!ということです。平地でのスピードが上がるので、楽しくてついついオーバーペースになってしまいます。
デメリットのひとつと言われている変速性能の低下を、私は感じることができませんでした。丁寧な変速を心がければ問題ないレベルだと思います。
変速性能の低下を感じない点については、アッパープーリーが13Tに抑えられていると言う点も影響しているかもしれません。機会があれば9000系に17T-17Tも試してみたいと思います。
肥満とビッグプーリー
値段をのぞけば良い事だらけに見えるビックプーリーですが、肥満サイクリストに必要かといえば二つのケースが考えられます。
ひとつはダイエット走しかしないケースです。この場合はビッグプーリーにする必要は無いでしょう。
もうひとつは、肥満のまま大会に出る、又は普通体型の人とサイクリングに出かけるケースです。こればビッグプーリーに頼る価値はあると思います。
ただしコンポがアルテグラやレコードならばコンポのアップグレードの方が満足感があると思います。
デュラエースやスーパーレコードまで入れている人ならば文句なしに体感できてオススメのパーツです。
成金的パーツの中では特に効果が分かってオススメ