2019年第31回ツール・ド・のとチャンピオンコース(3日間コース、全長400km)の備忘録です。
2日目は輪島から和倉温泉までの160kmを走行します。
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9月15日(日)ツール・ド・のと約160km
2日目は、輪島市→珠洲市→能登町→穴水町→七尾市(和倉温泉)を走るおよそ160kmのコースになります。
輪島市マリンタウン → 木ノ浦健民休暇村(39.9km)
ツール・ド・のと2日目は輪島市マリンタウンを7:30にスタートです。
昨日の疲れと、民宿があまりにも気持ちよかったので寝過ごしてしまい、到着したときは、すでに多くの人が集まっていました。
預けておいたロードバイクを受け取って、出発に備えます。
開会のイベントで、「山の神」森本選手のトークショーがおこなわれていました。
GOKISOユーザーとして、「山の神」の話を拝聴したかったのですが、出発準備が忙しく聞くことができませんでした。
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そして1日目は高温で熱中症で搬送された方がいたため、水分補給をしっかりするようにとのアナウンスが何回もされていました。
本日はコース変更があるかもしれないと、アナウンスがされていました。
その時は、高温が予想されているからかな?短くなってラッキーとか考えていました。
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その後コース変更があり、走行ログを見ると大変なことになっていました・・・
本日はチャンピオンコースのゼッケンが大きい番号から出発していきます。
渋滞を起こさないよう間隔をあけてのスタートになります。
お父さんと走りたいサイクルジャージでびしっと決めた子供さんが、お母さんに連れられて、歩道で待っていたりしてなかなかカオスでした。
7:50に20分待ちでスタートです。
キレイな集団走行で、一気にやる気が出てきます。
国道249号を珠洲市方面へと進んで行きます。
かほく市の国道249号に比べて路面状態がよく、スピードが出ます。
多少のアップダウンをこなしながら、海岸線の道を走行します。朝のさわやかな空気が心地よいです。
8:17およそ30分の走行で景勝地千枚田に到着です。
ここには、ほとんどの方が立ち寄って記念撮影をされていました。
稲刈りが終わっているところもありましたが、季節と時間が合えば、夕日や夜景も撮ってみたいところです。
急な下りからのスタートになります。景色に気を取られている方(車も含めて)が多いので注意して走行しましょう。
能登半島の先端、珠洲市に向けてひた走ります。
日本海を見ながら進みます。岩の形が独特で見ていて飽きません。
ただいまの気温「故障中」でした。本日もこのまま晴れたままならば、高温が予想されるため熱中症に注意が必要です。
なぜか「とね」と正しく読めてしまう看板。作った人は凄いなぁと思って通過しました。このような文字があるのでしょうか?
トンネルは3つありました。どのトンネルも暗いためテールライトは必須の装備になります。
8:53、すず塩田村に到着です。予想外に気温が上昇していること、海岸線の気持ちよさにオーバーペースぎみなので水分補給に立ち寄ります。
建物の中では、市販の塩と、昔ながらの製法で精製された塩の食べ比べコーナーがあり試食がてら、ミネラル補給をしました。
サイクリングに絶対必要な塩分を試食できる、貴重な道の駅です。
国道249号を離れて、県道28号、通称「奥能登絶景街道」へと進んで行きます。
ここでは、NHKの番組「チャリダー」の撮影がおこなわれていました。
9:22、突然前方のハイエースが停車します。
女性のADが、歩道をダッシュしていきます。
沿道で応援している地元の人を取材したかったようです。
停車していたハイエースがいきなりウインカーも出さずに動き始めました。
対向車がきていたらツール・ド・のと終了になるところでした・・・
9:32、子供の参加者は画になるのでしょう。上り坂を並走しながらインタビューをおこなっています。
下りにさしかかっても、まだ撮影は続けられます。
私はデブで慣性でスピードが出てしまうために、車線をふさがれてしまうと逃げ場がなくなっています。
ブレーキをかけてしまい、デブにとって貴重な位置エネルギーを無駄にしてしまいました。
気を取りなおして、爽快なサイクリングにするために楽しく進みます。
子供を取り終わったのでしょうか、撮影隊がすごいスピードで走り去っていきました。
坂道の一番きついところで撮影されていました。もちろん笑顔で通り過ぎます。
オートバイを、走行の邪魔にならないところにおいて、結構な距離を歩いて撮影しているところはプロだなぁと感じました。
そうこうしているうちに、登りが始まります。
オートバイのツーリングコースにもなっているために、接触事故には気をつけないといけません。
ふらつくほどの斜度ではありませんが、斜行して追突されないようにラインどりをしましょう。
チャリダーのカメラマンで看板が見えませんが、チェックポイントにトイレはありませんので峠を登りきったところのトイレに立ち寄りましょう。
チェックポイントは少し下ったところにあるため、登ってくるのは大変です。
9:48、木ノ浦健民休暇村駐車場に到着しました。
ひゃくまん穀のおにぎり。
おはぎ。
アクエリアスピーチと、コーラはすでに無くなっておりクーオレンジを頂きました。
誤算だったのは、ボトルに補給する水が無かったことです。山の中で自動販売機もありません(見つけることができなかっただけかも)早々に立ち去ることにしました。
木ノ浦健民休暇村 → 鉢ヶ崎公園駐車場 (60.3km)
おはぎと、クーオレンジだけ頂いてスタートします。
この頃から気温が上昇しており、日陰に入らないと体力を消耗していく感じでした。
海に向って一気に下っていきます。
海沿いの道、最高に気持ちが良いです。
この道がずっと続けばよいのですが・・・
すぐに登りが始まります。そこまで長い上り坂ではありません。
道の駅「狼煙」の看板が見えてきます、ここでボトルの水を補給するかどうかで悩みました。
ボトルには少しお茶が残っており、次のエイドまでの距離が短いこともあり補給はしませんでした。
下り基調で、良いペースで進んでおり寄り道をしたくないという気持ちになっていました。
能登半島の端まで到達しました。
感動する暇もなく登りが始まります。
前方が詰まってきました。
肥満泣かせの登り渋滞になりますが、周りに惑わされないように自分のペースを守って走行します。
下り坂にボランティアスタッフが立って、スピードダウンを呼び掛けています。
やけにスタッフが目につきます。かなり危険な個所があることが予想できます。
中央車線にパイロンが設置してあります。
かなりの急カーブが表れました。
写真では伝わらないかもしれないですが、何も知らないで降りてきたら反対車線に飛び出してしまうかもしれません。それほどの急カーブでした。
ガーミンコネクトのスクショです。
三日間のチャンピオンコースで一番の危険ポイントだと感じました。
下り基調のまま集落を抜けていきます。
海岸まで降りてきました。しばらく平坦が続きます。
お祭りの準備をされている地元の方、元気をもらって走行を続けます。
10:49、県道28号線をひた走り鉢ヶ崎公園駐車場に到着しました。
鉢ヶ崎公園駐車場の様子です。
とりあえずボトルに補給する水を探しますが、ボトル用の水はありませんでした。
コーラと梅干を頂きました。
コップの中に梅干が入っています。
鉢ヶ崎公園駐車場内の自動販売機は、お茶と水だけ売り切れになっていました。
ボトルのお茶はほとんど残っていません。道中に自動販売機をみつけて購入することにしてエイドを後にします。
鉢ヶ崎公園駐車場 → 内浦総合運動公園 (79.6km)
引き続き県道28号線を走行します。
途中から県道28号から外れたみたいですが、能登絶景街道を進んで行きます。
珠洲市街地へ入っていきます。
信号にかかるために、思ったように進めません。地味に疲労がたまります。
進路変更を指示されましたので、エイドかと思っていたのですが普通の海岸でした。
見附島海水浴場の横を通り抜けます。
トイレや自動販売機もあり休憩されている人もたくさんいました。
この時は、本当にこの道でよいのか不安になっており、寄り道をする余裕はありません。
いきなり道が終わり、すこし深めの砂利道です。タイヤを取られないように集中して進みます。
後で知りましたが、見附島という撮影ポイントがあります
もとの道に戻ります。この時は、いったい何なんって思っていました。
次は写真を撮ろうと思います。
しばらく進むと、山車が現れました。
たくさんの人でお祭りが盛り上がっています。
「宝立町鵜島の秋祭り」は豊作・大漁をお祝いするお祭りだそうで、派手な曳山が特徴です。
この地方では山車のことを曳山というそうです。
毎年9月15日・16日に開催されるため、土日祝と開催される「ツールドのと」といつも重なるわけではありません。
めちゃくちゃ迫力があります。ゆっくり歩くようなスピードで通過して、お祭りを見学しました。
お祭りの余韻を楽しんでいると、緩やかな登りが始まります。
次のエイドの内浦総合運動公園の看板が出てきました。エイド間が20kmしかありませんのであっという間についたような気がします。
ボトルの水も補給していませんので、完全になくなってしまいました。
よく見ていてなくて、チェックレーンを間違えてしまいました・・・
違うよ~って顔をされていますね・・・
11:48、内浦総合運動公園に到着です。
ステーキ丼をもらいます。美味しかったので、もう一個もらいに行きたいくらいでした。
日陰を探して、昼ごはんにします。この日も気温が高く痙攣防止のためミネラル分を補給しておきました。
ここでは水の補給ができましたので、ボトルの水を満タンにしておきました。(ようやく)
内浦総合運動公園 → 宇出津港いやさか広場 (97.0km)
宇出津港いやさか広場までの距離は約19kmと短めの区間になります。
前方に雨雲が見えますが、方向が逆です。
雨が降ると体温を下げることができますので、肥満がサイクリングするときに避けて通れないオーバーヒート対策になります。
ただし、景色とかは青空の方が映えますので今回のようなイベントでは微妙なところです。
「ふるさとキリコ橋」という観光スポットが、内浦総合運動公園からの出口にあります。
かなりの参加者が走っていますので、止まって写真は撮れませんでした。
そして、何でもないところでチェーンを落としました。
チェーン落ちはほとんどないのですが、走りながら回復できないほど、ひどい落ち方をしました。
路肩に止めて、チェーンを戻します。
後で点検すると、ディレーラーハンガーが曲がっていました
県道35号線の、のどかな山道を進んで行きます。ステーキ丼で元気が出ているのか勾配はそれほど感じませんでした。
海沿いの道を通った後、小さな山越えがあります。
前方の看板のところをを右に曲がるのですが、山越えはここで終わりと思っていました。
曲がろうとすると、まだ登っています。
思わず、「ゲッ」って言ってしまいました。
沿道の人に、「すぐ終わるから」と励まされながら進んで行きます。
また、何でもないところでチェーンを落としている人がいます。
この時は、自分のディレイラーハンガーが曲がっていることに気づいていません。
フロントの変速を丁寧に行うように気を使いながら走ってはいましたが。
山越えが終わると、海岸沿いの道を進んで行きます。
無になっているためかあまり記憶がありません。
これから向かう本日最大の難関、「桜峠」方面が真っ黒い雲に覆われています。
海岸を走り終わると、宇出津港いやさか広場はもう少しです。
13:08、宇出津港いやさか広場に到着です。
ジュースはコーラを頂きました。
ボトルの水はここでも補給できず、半分に減った状態でエイドを出発します。
宇出津港いやさか広場 → 公立穴水総合病院駐車場 (132.3km)
次のエイド、公立穴水総合病院駐車場までは約35kmです。激坂ではないもののダラダラと登るデブ泣かせの「桜峠」の区間です。
13:14、能登町役場前にある宇出津港いやさか広場を早めに出発します。ここの区間でかなりの時間を使うことが想定されるからです。
いきなり地味に登ります。勾配はほとんどありませんが、体力温存のためスローペースを心がけます。
県道6号線、名もない峠を登っていきます。これより登り3000メートルの看板がデブの心を折りに来ます。
何人も抜かれますが、自分のペースを守ります。
何とか登り切りました。勾配的には、後に走ることになる「桜峠」よりもきついです。
つかの間の下りです。すこしでも足の回復に努めます。
県道57号線に進んで行きます。ついに「桜峠」です。
次のエイドのある穴水町まで27kmです。通貨時刻は13:51になっています。
勾配があるのかないのかわからない、微妙な登りが続きます。
これまでの疲労がたまっているためか、まったく前に進みません。
途中で水を噴射している方がいらっしゃいました。
霧の中で、乗ったまま停止して水を浴びます。
少しずつ勾配が付いてきました。普通なら気にならない勾配ですが果てしなく感じました。
躊躇なく、自動販売機で休憩をとりました。雲が厚くなって、日差しがなくなっているのが体温が上がりすぎずデブに幸いです。
だらだらと坂道が続きます。
道の駅の看板がでてきました、頂上まであと少しです。
14:35、ようやく桜峠クリアです。
そして道の駅に入っていきますが、この後は下り基調ですのですぐに出発しました。
後はゴールまで下り基調のはずです。足を回復させながら、無理のないように走行します。
左折します。朝にアナウンスされていた、コース変更でしょうか。
下りには変わりないので、特になんとも思わず指示に従います。
が、登りが始まりました。迂回路は必要以上に下っているようで、元の道に戻るためにまた登らないといけません。
そしてここでボトルの水をすべて使い切ってしまいました。下り基調だと道の駅をスルーしたのは判断ミスでした。
距離は伸びるし、これは誤算でした・・・
のと里山空港から県道303号を、緩やかに下ってきたあと、県道1号線へ左折します。
ファミマがあったので、空になってしまったボトル用の水とモンスターを購入しました。
沿道の声援はとても暖かいです。天気も良くなってきました。
土地勘が無いので全くわかりませんが、穴水の文字が増えてきました。
15:47、約2時間30分かかって穴水総合病院につきました。
レーンを間違えないようによく確認してチェックを受けにいきます。
クリームパン的な、スイーツ。
みそまんじゅう本舗竹内の「ふっくら」というお菓子です。
バニラ(161Kcal)・チョコレート(165Kcal)・イチゴ(158Kcal)・あずき(1個 163Kcal)・抹茶(1個 166Kcal)
全部食べてみたいところですが、グッとこらえて真剣に選びます。
バニラ味の「ふっくら」、コーラを頂いて出発です。
「メンソレータム・アイスラブゲル」今回エイドに準備してありました。足に塗り込んで出発すると、ひんやりした感覚で疲労回復に役立ちます。
参加者の皆さんも、効果に納得して写真を撮られていました。
公立穴水総合病院駐車場 → 和倉温泉運動公園ヨットハーバー駐車場 (162.0km)
ゴールの倉温泉運動公園ヨットハーバーまで、約28kmです。
16:04、出発しましたので、およそ1時間半後の17:30に到着する予定です。
制限時間は18:30となっていますので、翌日のことも考え無理をしないように流して走ります。
穴水町の市街地がしばらく続きます。
国道249号線の海岸線は路面状態が良く気持ちよく走行しています。ここで時間をかせぐことができました。
すこし登って能登島へ入っていきます
ツインブリッジのとを通って能登島に入っていきます。
短い橋ですがきれいな橋でした。もう少し橋の幅が広ければ止まって七尾湾の景色を撮るのですが・・・
能登島では、ゆるやかなアップダウンが続きます。
交通量は少なめで、走りやすい道でした。
チャリダーの撮影スタッフがものすごい勢いで追い抜いていきました。ゴールした参加者の取材があるので急いでいるのでしょう。
能登島大橋手前で、歩道を走るように指示されます。
夕日がきれいな、能登島大橋です。この後車道は大渋滞していて、歩道走行になった意味がよく分かりました。
自転車(ママチャリ)のことを考えられていない歩道です。逆光で夕日が眩しくぶつからないように注意して進みます。
和倉温泉にとうちゃくです。今回は余裕はありませんでしたが、立ち寄り湯を堪能した参加者もいたそうです。
17:26、2日目完走しました。
最後のチェックを受けて終了です。
練り物を頂きました。タンパク質補給に最適です。
まとめ
桜峠の区間がとにかく長く感じました。肥満が一番苦手とするダラダラ登りは、残念ながら淡々と登るしか対処方法がありません。
そのかわり、とんでもない激坂はありませんのでペースを守れば完走は難しくないでしょう。
本日の宿泊地、能登島の民宿行きのバスは、タイミングが合わないと待ち時間が長くしまうのが難点です。
民宿へのバス待ちで、ディレイラーハンガーが曲がってアウター縛りで完走した話を聞いて、自分はアウター縛りなんか絶対無理だなぁとのんきにしていました。