2019年9月1日から、竹富島で入島料の徴収が始まりました。
沖縄地方の入島料は慶良間諸島ですでに行われており、伊是名村、伊平屋村、渡嘉敷村、座間味村の4村が「入島税」として100円の徴収をおこなっています。
竹富島での入島料の徴収方法と、目的を調べてみました。
竹富島入島料の支払い方法
竹富島の入島料は発券機を使って支払います。
竹富島の港の待合室に発券機が備え付けられています。
ただし、待合室は島に到着したときには通り道にはありませんので、どちらかというと島を楽しんで石垣島へ帰るときに支払うことになるでしょう。
入島料の徴収開始の記念すべき初日に竹富島を訪れていましたので、早速支払ってみました。
記念としてしおりを貰いましたが、普通紙のしおりで特に変わったものではありませんでした。
また、石垣港離島ターミナルにも発券機が備え付けられています。
こちらは、船のチケットを購入して乗り場に向かう出口の前にあります。
ただしすべての出口の前にあるわけではありません。発券機も設置に費用が掛かるためにしかたがないのかもしれません。
どちらの発券機も、積極的に支払おうとする人にしか払ってもらえないのでは?という位置に設置してあります。
支払いの確認もありません、完全に任意です。
竹富島入島料 徴収の目的
竹富島の入島料は、慶良間諸島の3倍の300円です。環境保全のみに使用されている慶良間諸島と違い竹富島にはもう一つ重要な目的があります。
コンドイビーチにリゾートホテルの建設があり、開発会社のRJエステートがすでに土地を取得しています。
コンドイビーチは、透き通ったエメラルドグリーンの美しい砂浜で、遠浅で干潮時には歩いて遠くまで歩いていくことができます。
この近くにリゾートホテルが建設されるということで、環境や生態系に悪影響が懸念されています。
竹富島リゾートホテル問題で検索するとたくさんの記事が出てきます。
リゾートホテルのこれまでの経過については、賛否両論あるかもしれませんが、重要なのはこれからのことです。
リゾートホテル側にわたってしまった土地を、入島料によって買い戻すことがこの入島料の目的です。
西桟橋から、コンドイビーチ方面へ向かって撮影した天の川です。リゾートホテルの建設予定地は左下の林となっています。
ここにギラギラと眩しいホテルが建設されると、竹富島の夜の景観が壊れてしまいます。
イチ竹富島ファンとしてはなんとしても、リゾートホテルの建設を阻止してほしいところです。
竹富島入島料 問題点
このような、入島料を徴収ということになりますと必ず多様な意見が出てくるものです。
批判的な意見のなかでも、いちばん困るのがリゾートホテルの是非を論じていないままお金を取ることはけしからんといった意見です。
土地の買取が、目的ならばお金の性質上クラウドファンディングや寄付といった方法が良いということで、徴収方法に問題あるともいわれています。
使用目的が広すぎるため入島料の管理が不透明なところも問題です。島の人の飲み賃となるかもしれません。
竹富島入島料はリゾートホテルと竹富島住民の出来レース
私の全くの想像ですので、事実とは異なります。
まず、コンドイビーチリゾートホテルは島民の多数が反対しています。(253人中200人が反対)
SNSや竹富島の既存の宿泊施設にて反対署名が行われ、2万人以上の署名が集まりました。
コンドイビーチを西桟橋をつなぐ道路上には、リゾートホテル建設反対の看板が立ち並び、観光客にリゾートホテル建設は悪といった印象が植え付けられています。
リゾートホテル側も、ホテル建設を強行したところで悪い印象しか残らないことがわかっているのではないでしょうか。
ということは、建設予定地の売却というのは、既定路線なのかもしれません。
土地を購入価格よりも高値で売り抜けられれば、経営者として有能ということになります。
いつでも建設が可能なのに建設を開始しないのは、土地の売却価格を吊り上げるために駆け引きをおこなっているのかもしれません。
まとめ
問題点(難癖)を付ければキリがありません。
ただし、すでに用地買収も終了して建設許可も下りています。リゾートホテル建設は待ったなしの状態なのです。
リゾートホテル建設に反対ならば、入島料を支払って建設中止に期待をかけるしかないのではないでしょうか?
また、竹富島の環境に負荷をかけないためにもゴミを持ち込まない、水を無駄に使わないなどの配慮をして観光を楽しみたいものです。