強力な防錆効果で自転車のメンテナンスに欠かせないケミカルが、ワコーズから販売されている「ラスペネ」です。
KURE556を知らない方はいらっしゃらないと思いますが、556の強化版と思ってもらえれば良いでしょう。
雨の日にクロモリのタイレルRXに乗ったときなどの潤滑防錆に重宝していましたが、今回チェーンオイルとして使用する機会がありましたので紹介します。
ラスペネをチェーンオイルとして使用する
ラスペネをチェーンオイルとしてわざわざ使うことはありませんでした。
なぜならば、同じワコーズから販売されている「チェーンルブ」に全く不満が無かったから。
ツールドのと400でも、途中で通り雨に打たれながらも無給油で走ることができるはど耐久性もあります。
では、なぜ「ラスペネ」をチェーンオイルとして使用することになったのか・・・
理由はかんたんで、「チェーンルブ」を無くしたことをサイクリングを約束していた朝に気付いたからです。
「チェーンルブ」の耐久性のおかげで、チェーンのメンテナンスがおろそかになっており、前日にタイレルRXの洗車を行いました。
チェーンもブレーキクリーナーで脱脂して、黒い汚れもキレイにしてしばらく乾燥させていたのですが、達成感からビールを飲んでそのまま放置してしまったのです。
翌日にサイクリングに出かける前に、「チェーンルブ」を探しましたが見つかりません。
約束の時間は刻一刻と迫ってきます。
①無給油で乗る
②グリススプレーを使う
③KURE556を使う
④ラスペネを使う
想定走行距離は100kmです、無給油で走ことは不可能です。前日に完璧に脱脂してしまったために、チェーンをねじると完全にオイル切れのシャリシャリ音がします。
グリススプレーは、漕ぎが重くなると思われるし、後のメンテナンスが大変なことになることが容易に想像できました。
KURE556は、まったく潤滑性能が期待できません。
必然的にラスペネを使用することになりました。もし無理そうなら途中でチェーンオイルを購入しようと考えて出発しました。
そもそもですが、出発前のチェーンオイル使用は効果が半減しますので、
必ず前日にメンテナンスを済ませておきましょう
「ラスペネ」をチェーンオイルとして使ってみて驚きました。
のんびりサイクリングペースですが、まずチェーンが軽く、いつもと同じように脚を回していると知らない間に重いギア選択していました。
100kmのサイクリングが終了した後も、まだチェーンに「ラスペネ」は残っているようでした。
なにより、チェーンの汚れが「チェーンルブ」に比べて少なく、走行後に「ラスペネ」を吹きかけて拭き取るだけでチェーンの洗浄が終わってしまいました。
こまめにメンテナンスすれば、むしろトータルでのメンテナンス時間の短縮になるのではないかと思いました。
ラスペネの種類
ラスペネにはフッ素配合で業務用のRP-C(A121)とフッ素が入っていないものの無臭で使いやすいRP-L(A120)の2種類があります。
RP-C(A121)の臭いは私はどうも苦手で好きになれません。
しかし効果の強力な、RP-C(A121)しか購入したことがなく、今回使用したのもこちらです。
ラスペネをチェーンオイルとして使うときの注意点
ラスペネをチェーンオイルとして使うときに気をつけたいのは、突然の雨です。
雨が降ることが想定されるような天候の時は、「チェーンルブ」を使用したほうが安心できるでしょう。
今回はまったりなサイクリングペースのため、高負荷の状態でラスペネがチェーンオイルとしての最適な状態が維持できるかどうかはわかりません。
①晴れ
②まったりペース
③100km程度
この条件ならば、走り終わった後のメンテナンスも楽になる「ラスペネ」の使用もアリかなといったところです。
室内で「ラスペネ」をチェーンオイルとして使用するときには床にたらさないように注意しましょう。
とても粘度の低いサラサラとした液体ですので、必ず床に養生をしてから使用することを強くオススメします。
ラスペネをチェーンオイルとして使うときのまとめ
100km程度なら全く問題なく「ラスペネ」をチェーンオイルとして使用できることがわかりました。
高負荷で使用した場合の「漕ぎ」がどうなるのかこれからテストしていきたいと思います。