運動不足でいきなり自転車を全力で漕ぐ。当然、無酸素運動でフラフラになった状態を脂肪燃焼していると勘違いしたまま、自転車屋さんに行って購入したキャノンデールCAAD10アルテグラでしたが・・・前回の話は↓
衝動的に購入したものの、いつ入ってくるかわからない状態でした。スポーツ自転車は在庫車を買わない限り納期などもざっくりなのですが、私はその当時、頼めば組み立てまであわせても一週間くらいだろうと思っていました。
とびしま海道へ初サイクリング
そんな悶々としたある日、自転車屋さんの企画でとびしま海道サイクリングがあることを知らされました。CAAD10の試乗車も貸していただけるということで、即参加を表明しました。
広島県の上蒲刈島スタートして豊島、大崎下島、愛媛県の岡村島で引き返してくるおよそ50kmのコースです。そして自転車購入前の私はぜんぜん勝手が分からず、綿のトレーナーに短パン、スニーカーに軍手(!)といういでたちで参加したのでした。
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ロードバイクにまともに乗るのが初めてだった私は、一番最後尾でゆっくりとスタートしました。試乗すらまともにせずにロードバイクを注文していたため、少しでも練習しておけばよかったと後悔しました。
走りだしてからは、初心者まるだしでペダルを力強く踏み続けていました。島と島に架かる橋は船を通すために高い位置を選んで架けてあることが多いのですが、橋までの坂道もお構い無しに突っ込んでいきました。
太腿や太った上半身は熱を帯びていきました。もちろんボトルなど持っているはずも無く水分補給は自動販売機を見つけては立ち寄り、遅れはダッシュで取り戻すというインターバルトレーニングにすらなっていないのに疲労だけは貯めていく走りをしていました。
そしてだんだんおくれをとっていき、70歳越えでミニベロのおじいちゃんについていく感じになりました。それでもなんとか海岸線沿いで起伏の少ないコースでしたので疲れたら足を止めながら進んでいました。
それでもポジティブな感覚でいたと思います。
この疲れは、かなり脂肪を燃焼したに違いない。
信じて疑わなかったのです。
岡村大橋に到着した時は少しでも上り坂があると足が攣りそうになっていました。攣っていることを回りに悟られないように、ときおりかけてもらえる「初めてなのによく乗れてるよ」ってお世辞のみで体が動いているような状態でした。そして、ほぼ平坦な海岸線が続けばこのまま無事サイクリングを終えることができると思っていました。
しかし、上蒲刈島に戻るためには豊島大橋(橋長903m)を通る必要があるのですが、豊島から豊島大橋への道は勾配7%の坂を上がらないといけませんでした。ロードバイクで初めて乗った日に勾配についての感覚があるはずも無く・・・動かなくなった足でどうやって登ればいいのか想像できず、はるか遠くにある(ように見える)豊島大橋をみて絶望しました。
そして私は迷うことなくその坂道を避け海岸沿いの道に進路をとりました。少しでも坂から逃げ出したかったのです。豊島大橋が近づくにつれそれは失敗だったと認識することになりました。
せっかくゆるやかな(自動車的に)勾配で高い位置にある橋まで誘導してあるのに、橋のふもとまで来てしまったら高い位置に一気にあがるしかなくなります。戻るという選択はしたくなかった私はCAAD10から降り、通らなくてもよい激坂(階段込み)を歩いて上がったのでした・・・
怪我や筋肉痛以外の身体の故障もなくとびしま海道サイクリングが終わりました。失敗もありましたが、50kmぐらいなら何とかなりそうだという感触を得ることでもっとスマート(体型ではない)に乗りたいという気持ちが強くなっていました。
そして
私にとって初めて所有するロードバイクが箱に入っていました。