機能美にあふれカッコイイ道具を販売するアウトドアブランドで有名なトランギア。その製品のひとつラージメスティンを購入したので、お約束の儀式を行います。
メスティンを購入してから最初にしておきたい儀式として、バリ取りとシーズニングがありますが、かんたんに処理できますので紹介していきます。
スキレットやダッチオーブンなどの鋳物製品とちがい、メスティンはアルミの無垢でできています。
初めて使う前のシーズニングも簡単にでき、そこまで神経質にならなくて大丈夫です。
バリ取りは、しっかりやっておきましょう。
関連記事:【メスティンの黒ずみ】料理以外の目的外使用で黒ずんだアルミ鍋を元に戻してみた。意外にかんたん。
メスティン
Trangia(トランギア)
Trangia(トランギア)は、1925年にスウェーデンで創業したアウトドアブランドです。
トランギアの製品は、スウェーデンはもちろん世界中のアウトドア市場で愛用されています。その中でも「メスティン」「ラージメスティン」は飯盒炊飯やいろいろな料理に使えるクッカーとしてキャンパーに絶大な人気を誇ります。
メスティン(TR-210)とラージメスティン(TR-209)
メスティンはシンプルなデザインで機能美あふれる、通好みのアルミ製飯盒です。アルミの熱伝導率のおかげで熱が全体に回りやすく、ごはんがおいしくかんたんに炊けます。
また、ラーメンやパスタを茹でたり、ケーキやパンを焼くなど何でも作れてしまう万能ギアです。
メスティンにはラージとノーマル2種類の大きさがあります。使い勝手が良いので結局ふたつとも購入してしまいました。
重量:150g
サイズ:17×9.5×6.2cm
容量:750mℓ
材質:アルミ製(無垢)
炊飯:約1.8合
重量:270g
サイズ:20.7×13.5×7cm
容量:1350mℓ
材質:アルミ製(無垢)
炊飯:約3.5合
このような状態で届きます。トランギアはスウェーデンの会社ですが、日本ではイワタニプリムスが輸入販売元となっています。
メスティンのバリ取り
購入直後のメスティンのフチはこのような状態です。手で軽くふれたぐらいでもわかる鋭利なバリがあります。怪我のもとになるので、バリ取りは必ずおこないましょう。
日本製では考えられないような雑な仕上がりです。しかし、手のかかるところがメスティンファンにはたまらないのかもしれません。手を入れて自分の道具にする喜びがあります。
100均のサンドペーパーで磨いていきます。240番を使っています。理由は家に残っていたのが240番と1500番だったからです。
指でさわって引っ掛かりが無くなれば何番でも構わないと思います。1500番はさすがに時間がかかってもったいないと思いますが・・・
飲食で口をつける可能性が高い四つ角は、特に念入りに磨いておきます。
写真にはありませんが、ふたの方も磨いています。
メスティンのシーズニング
初めての調理でアルミ臭がしたり、使い終わった後の黒ずみを予防するために、シーズニングをおこないます。
米のとぎ汁をいれて10分程度沸騰させます。大きな鍋につける方法もよく見られますが、私はこの状態で蓋をして強火で煮込みます。
外側にシーズニングをする必要のない理由は、アルミの特性が酸とアルカリ以外に耐性があるということです。
1円玉を見たらわかりますが、アルミは柔らかい金属なのに意外に耐久性があります。
アルミの無垢の製品は、アルミの表面に薄い酸化皮膜を形成する性質があります
メスティンのさび
メスティンは長いあいだ空気中に置いていても、表面は少しくもりますが、鉄のような赤さびや黒さびなどのひどいさびが、発生することはありません。
アルミ製メスティンの使いやすさのひとつの特性で、スキレットやダッチオーブンなどの鋳物製品とは大きく異なる部分です。
このくもりは、アルミが酸化皮膜を形成するためです。アルミのさびともいうべき、酸化アルミニウムの薄い膜が自然にできています。
メスティンが通常使用ではあまりさびることはありません。アルミの無垢材はこの酸化アルミニウムがアルミの表面をおおって、アルミの内部に腐食が進まないようにを保護しています。
まとめ
簡単な作業ですが、メスティンに愛着が持てる重要な儀式です。購入したらぜひ最初にやっておきましょう。