のんびりサイクリング用にクロモリロードのタイレルRXを使用しています。まったり乗るのに重宝しているタイレルRXですが、ガッツリと肥満の質量でダンシングをした時に、前輪とフォークの緩さを感じる事があります。
ワッシャー前後4つで1万円と非常に高価ですが、購入しましたので考察していきたいと思います。
在庫僅少で品切れのことが多いので、ひとまず在庫を確認されることをオススメします。
ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー
ナカガワ エンドワッシャーは特許を取得していますので、目的を文面で見る事ができます。
ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー 特許広報より抜粋
【要約】
【課題】安価な部品でハブ軸に生ずる撓みを解消することができ、しかも、どのような種類のハブ軸を装着しても、均等にハブ軸の撓みを解消することのできる新たなワッシャとそのワッシャを備えた自転車用フレームとそれらを備えた自転車を提供することを課題とする。
【解決手段】自転車のフレームエンドのU字状溝にハブ軸を嵌めこんだ状態で前記ハブ軸を前記フレームエンドに固定するときに、前記フレームエンドに重ね合わせるワッシャに前記U字状溝に嵌め込まれたハブ軸と該U字状溝との間の隙間を埋める突起部を設け、該突起部の厚みを前記フレームエンドの厚みと同じ厚さに設定する。これにより、ナット等でハブ軸をフレームエンドに締め付ける際に、ハブ軸に均等に圧力を加えることができるから、ハブ軸の撓みを解消して、車輪の回転性能を改善することができる。
【選択図】図1
特許第5948717号に全文が載っていますが、最後の要約だけ抜粋しました。
クイックレリーズを締めた時にハブ軸がゆがんで回転抵抗になるので、たけのこバネのかわりにワッシャーをいれます
まとめるとこうなります。
金属製のハブ軸が通常使用で、わずかにゆがむのですね・・・
ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー 装着
たけのこバネのかわりにクイックレリーズにいれて使用します。
小さいので、輪行時にはなくさないようにしたいです。
装着の注意点として、エンド幅<ワッシャー爪の幅にならないように注意する必要があります。
図1で確認すると(11の幅)<(32の幅)になってはいけないということです。
(11の幅)=(32の幅)が理想ですが、少しならば(11の幅)>(32の幅)でも効き目はあるそうです。
エンドワッシャーのほうが短いことが確認できると思います。(11の幅)>(32の幅)
ここにたけのこバネが入っている事を考えると、見た目で剛性上がっていそうです。
前輪もエンドワッシャーのほうが短い事が確認できます。(11の幅)>(32の幅)
装着自体は難しいものではありませんが、たけのこバネが無いことで弊害が出るフレームもあります。
私のタイレルRXは前輪の取り外しがスムーズにできなくなりました。(後述します)
ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー走行レビュー
走行して感じるのはダンシングの時に車体が軽くなったことです。
肥満体型で身体を左右に振ってしまうと、息が上がってしまうため車体を左右に振って身体をまっすぐに保ってダンシングをおこないます。その時に車体を思ったとおりに振れているような感覚があります。
一番の目的であった、ダンシング時のパワーをフォークと前輪でロスしている感覚が減ったかといえば、よくわからないというのが正直なところです。
比較対象がGOKISOハブを組み込んだ TREK Madone 9 に比べてという事になってしまうので、パーツのお手軽さを考えると酷なのかもしれません。
上り坂限定で、装着した状態と装着していない状態で比べたら違いがわかるかもしれません。今後試してみたいと思います。
じゃあ、一万円は無駄だったかといえば、入れてみてよかったと思っています。
かっちりした乗り味でで好みの程よい硬さになり、走行していてフレームの性能が上がったかのような感覚になりました。
ナカガワサイクルワークス エンドワッシャー車輪の取り外しについて
ナカガワエンドワッシャーを導入するにあたって、発覚しやすい弊害はホイールの脱着が困難になる可能性があることです。フレームの個体差があるため必ず困難になるわけではありません。
私のタイレルRXは、たけのこバネが無くなる事によってスムーズにホイールが外れなくなりました。
クイックレリーズをホイールから完全に抜く必要があります。
それに加えて右側のエンドワッシャーがはまりすぎて、軽くこじってやらないと取れません。
軽い力で大丈夫ですが、クイックを緩めるだけでストンと落ちるホイールの脱着に比べると手間が増えたように感じます。
まとめ
少しネガティブな面もありますが、良い効果もたくさんあります。肥満サイクリストはもちろんヒルクライムをやられる方にも好適なのではないでしょうか。