MOSS SNOWSTICK(モススノースティック)のアルペンボードラインアップの中では一番新しいモデルがAPPTです。
MOSS SNOWSTICKのアルペンボードはすでにAP67を所有しており、何の不満もありません。
AP67でディープパウダーを滑走すると沈んでいくのは、体重のせい(100kg)だからしょうがないと思っていました。
そんな時に、MOSS SNOWSTICKのラインアップにAPPTが加わり、どうしようかと悩んでいたのですが、一年目は板のデザインが好みでなかったこともあり見送りました。
基本的にMOSS SNOWSTICKは、カラーリングの変更だけで継続販売になります
発売してから3シーズン目(17-18モデル)のカラーリング変更で渋めのカッコいいデザインになったため、気になったら使わないと気が済まない性分なので予約注文しました。
MOSS SNOWSTICK APPT とは
MOSS SNOWSTICK APPT は全長166.6cmのアルペンボードです。MOSS SNOWSTICKの板はモデルに全長を表す数字が入っていますが、APPTには数字が入っていません。
おそらく、アルペンピンテールということなのでしょう。
この先APPTワンサイズしか作られないのか、LONGとMINILONGのような兄弟モデルが出てくるのか楽しみです。
ただし、APPTはゲレンデで見かけたことがありませんし、ネットの情報もほとんどないところが気になります。
MOSS SNOWSTICK APPT 購入して
MOSS SNOWSTICK APPT は、アルペンボードとしては太めのウエスト幅234mmがあり、見た目はちょっと細めのフリースタイルボードといった感じです。
フリースタイルボードの中でかなりの硬さで有名な、F2 SNOWBOARDS(エフツースノーボード)のELIMINATORと比べてみますと。
少し柔らかいためターンの導入がしやすく、ウエスト幅が狭いのでターンの切り返しが速く、ノーズの形状からパウダーに入っていっても刺さらないといった違いがあります。
1日何回も板を変えて滑ることの難しいゲレンデなど、1枚で1日何とかしないといけない状況はかなりの頻度でおこりえます。
明らかに、ドカ雪が降った後は別ですが、ちょこっとパウダーを楽しんだ後は圧雪バーンでターンを練習するパターンの滑りといった使い方がぴったりです。
私は、スピード域の高いところでスノーボードを楽しむことが好みですので、APPTは一番使用頻度の高いボードとなりました。
MOSS SNOWSTICKのアルペンボードはAP67と比べると、ターンのヒラヒラ感はAP67のほうが1枚上手で、APPTはアルペンボードとしてはもっさりした部類に入ると思います。
AP67よりも良いと思うところは、前足、後足どちらでも操作がしやすいと感じる点です。
この感じは私のボード選びで重視している点のひとつで、カービングを切ってそのままパウダーに飛び込んでいく滑りに必要な要素です。
APPTよりもパウダー寄りで遊びたいときは、PQ60を選択します。
MOSS SNOWSTICK APPT 独特なカービング
MOSS SNOWSTICK APPT は、前足にしっかり乗ってカービングすることもできますし、後足で板の向きを変えることも容易に行うことができます。
雪質が不意にかわったときでも、すぐに対応できるので、ハードブーツのままゲレンデ脇のフカフカに飛び込んで行ってもまったく問題ありません。
私の場合は、気を抜くと後足加重になりがちなので、きれいに整えてあるバーンでは常に意識して前足に乗らないと、気の抜けたようなカービングになってしまいます。
これがAP67ですと、板のほうが
「乗る位置大丈夫か?」
と教えてくれるのですが、APPTの場合はすこしルーズで、
「まあいいんじゃないの?」
適当な返しで、それなりに乗れてしまいます。
カービングのキレばかり求めているわけではないので、この懐の深さは心地よいです。
MOSS SNOWSTICK APPT スタンスとアングルについて
・スタンス幅 520mm
アルペンボードとしては広めの、520mmで乗っています。私の身長は174cmです。
・スタンスアングル F45° R30°
アルペンボードとしてはおとなしい部類になると思います。
R30°というのは後ろ足に乗るときに体重をかけやすくするために、アルペンボードとしては横向きに感じるかもしれません。お約束ですが、100kgの体重で暴走すると危険なので、無理なくゲレンデをクルージングすることを最優先としています。
肥満と中年とMOSS SNOWSTICK APPT
肥満体型でスノーボードをするときに気をつけることは、常に周りよりも余計にエネルギーを消費しているということです。
これは、身体を動かすエネルギーだけではありません。
高いところから落下するときに働く、位置エネルギーも標準体型の人よりも多く作用しています。
つまり、身体中に大きな負担をかけています。
いかに体力を温存しながら、スノーボードを楽しむかが重要です。
しかも私は、チンタラ滑り降りてくるだけでは納得できないオタクと化しています。
滑るときは常に全開、そんなことをしていたら体力が持ちません。
とくに、遠征では連日の滑りの疲労をコントロール必要があります。
ハートブーツで遠征すると決めたとき、APPTは最適解の一つではないかと思います。
MOSS SNOWSTICKはソフトブーツでこそ本領発揮するのかもしれませんが、それは別記事でレビューしています。
まとめ
MOSS SNOWSTICK APPTはAP67よりも良い意味でルーズです。
AP67ですら、レーシングに疲れた中年にぴったりのアルペンボードだと思っていましたので、APPTはさらにハードブーツ使用時でも体力を温存していきたいときにぴったりの板だと感じました。
前足と後足の使い分けで、足終了のお知らせを少しでも遅らせることができます。
ハードブーツとソフトブーツの差を感じさせなくなるようなAPPTは、ソフトブーツしかもっていない方でも楽しめるかもしれません。
少しだけ高めのスピード域で楽しめることでしょう。
ゲレンデのどこに行っても楽しめる板というのが、板選びの中基本ではないでしょうか?
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