投資は早期リタイヤに向けて、避けて通れない利殖の方法です。
しかし、人間の欲やプライドが投資には邪魔になり、多くの人は決まったように失敗を犯してしまいます。
投資において合理的でない行動を人がとってしまうことは、プロスペクト理論に説明されています。
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私も偉そうな記事を書いていますが、株式の売買ではどうしても機械的な取引ができません。
ひょんなことから(切実な想いから)FXを始めてみましたが、FXは株式に比べて機械的な取引が容易にできるようです。
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FXは投資の基本練習に最適なのではないかと思ったことを初心者なりにまとめてみます。
株式投資の難しさ
私は株式投資は25歳の時から始めて、ISDN回線(!)のインターネット接続で、毎日所有株のチャートを眺めるのが日課でした。
5年くらい続けた頃でしょうか?チャートの形を見ることで、次に上がるのか下がるのかを予知することができるようになりました。
もちろん100%正解するわけではないですし、なんとなく上がりそう、下がりそうといったぼんやりとした、値動きの雰囲気です。
そこで、株式投資をテクニカル分析で儲けることができたかといえば、まったく儲かりませんでした。
私の中で株式投資で一番効率を上げた方法は、優良株のほったらかし投資でした。
株式投資でチャートを素直に読めなかった理由
なぜ株式投資でテクニカル分析がうまくできなかったのでしょうか?
① 株の天井を読むことができなかった
次の日に株価が上がるということが予測できたとしましょう。
しかし、私は利食いをすることができませんでした。株価がもっと上がるかもしれないという欲が出てしまっていたからです。(プロスペクト理論の「利食いは小さく」とは違っていますが)
② 銘柄を必要以上に応援してしまう
株式を選択するときにはたくさんの銘柄の中から研究して、一番良いと思うものを購入します。
一生懸命に選んだ銘柄に愛着を持ってしまうというミスをしていました。会社の状態について正常な判断を下せなくなっていたのです。
③ 時間軸がブレブレになっていた
株式投資では、信用取引を除きレバレッジをかけることはありません。
したがって、スキャルピングのような手法は取りづらくなります。
もしスキャルピングをやろうとしても、現在の株式投資は1ティック(値動きの最小単位)がとても小さいためかなり難しいのではないかと思われます。
巨大な資金をつぎ込むと、大型株でない限りその資金で値段が変わってしまい。個人がこっそりスキャルピングをするという訳にはいかなくなります。
ようは、テクニカル分析で短期の株価の値動きを予測してもほとんど無意味だったということです。
大きく値上がりしたとしても、売り時を逃してほぼ買値と同じ、
かろうじて損を免れるといった取引が増えていきました
FXは純粋に上げ下げを予想できる
FXはお金の取引です。株式のように会社の研究をして優良株を探し出す必要はありません。
差益狙いをするとすれば、現実的なところで、米ドル/円もしくは豪ドル/円になるのではないでしょうか?
銘柄にほれ込むことはありません。値動きの幅も、米ドル/円ならば数十年単位で見ても、70円から140円の間ですみます。
どこまで行くのかわからない青天井ではありませんので躊躇することなく利確ができます。
感情抜きで売買できるということは、取引のスタイルに合わせてチャートを読むだけです。
1分足、日足など特異なチャートを分析しましょう。
取引してみるとわかるのですが、欲張って利確を先延ばしすると値段が戻ってきてチャンスを逃してしまいます。躊躇なく注文を出しましょう。
まとめ
株式投資は長期で10倍を狙えたり夢があるのも事実です。
しかし短期売買では、かなり難しい選択(感情と葛藤)を迫られます。
FXの短期売買ならば、感情移入することなくコツコツと取引できます。
チャートはなんとなく見えるんだけどなぁ・・・という方はFXで機械的な取引を試してみてはいかがでしょうか?
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