家計

リタイヤ後の旅行に!SFC(スーパーフライヤーズカード)を取得するべき理由

ANA 787 ジェットエンジン
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

リタイヤ後に使用するクレジットカードとしてANAのSFC(スーパーフライヤーズカード)を選択しました。年間の維持費と実用性のバランスが優れています。私は飛行機を出張で使うような職種ではないため、SFC会員になるためにSFC修行が必要になりました。

ANAのプレミアムメンバーサービス

ANAの上級会員のメリット

特に重視した3つのメリットです。

・優先チェックインカウンター

サイクリングで飛行機を利用する際、空港内で自転車を持って並ばなくてもよいのは最大のメリットです。とくに那覇空港は時間帯によっては大変な行列になります。

・荷物の個数や重さ制限の優待

スノーボード用具を預けると20kgオーバーになるので地味にありがたいです。ANAはグループで荷物の重量枠をシェアしてくれるので同行者にもメリットがあります。

・手荷物受け取りの優先

PRIORITYの文字が手荷物タグに印字され手荷物を優先的に受け取ることができます。次の行動にすぐ移ることができます。

ANA LOUNGEが使えるというのをよく上級会員のメリットとして書かれていますが、上級会員が増えすぎたため混雑しており、あまりメリットを感じません。ANA SUITE LOUNGEは別格ですが、毎年ダイヤモンドメンバーを維持するのはハードルが高いです。

ANAの上級会員について

上級会員のステータスは下記の3つになります。1年間のプレミアムポイント(PP)で翌年のステータスが決まります。

・ダイヤモンドメンバー(100,000PP)

・プラチナメンバー(50,000PP)

・ブロンズメンバー(30,000PP)

私が上級会員のメリットと感じている特典はプラチナ以上のステータスが必要になります。またプラチナからスターアライアンスゴールドメンバーとしてスターアライアンスグループの航空会社でも特典を受けることができます。ラウンジや優先搭乗もプラチナ以上なのでステータスを目指すなら最低でも50,000PPということになります。

ステータスの期限は前年の獲得PPによって翌年のステータスが決まるためプラチナを維持するためには毎年50,000PPを獲得する必要があります。

50,000PPを獲得するには、国内線で定番の羽田-那覇を往復するとして

普通席      1,476PP×34=50,184PP →17往復

プレミアムクラス 2,860PP×18=51,480PP →9往復

乗ることになります。毎年ということになると趣味で乗るにはハードルが高いです。

SFC(スーパーフライヤーズカード)

プラチナメンバー以上の上級会員が作れるクレジットカードがSFC(スーパーフライヤーズカード)です。そしてSFCを作る基準を満たすためだけに飛行機に乗ることをSFC修行といいます。

SFC会員に一度なれば、クレジットカードを維持している限りプラチナメンバーとほぼ同じサービスを受けることができます。

SFC修行は今後飛行機に乗らない人は取る必要はありません。これから飛行機を利用して充実した生活をおくりたいと思っているなら早いうちに取っておいたほうがよいと思います。SFC修行を開始する時は掛かるお金を考えると無駄に思ったこともありましたが、修行中の出会いや出来事すべてが新鮮でとてもよい経験をしました。

ここからSFC修行をするために必要最低限の知識を紹介していきます。

SFC修行のゴール(解脱)

SFCに申し込みの条件である、プラチナメンバーになるために50,000PPを目指します。つまり、SFC修行を達成するために、50,000PP(うちANAグループ運航便で25000PP以上)をいかに安価に貯めるかということを考えていきます。ちなみにSFC修行を達成することを、解脱(げだつ)といいます。

PP(プレミアムポイント)とマイル

PP(プレミアムポイント)とは、ANA(スターアライアンス加盟航空会社)の飛行機に乗ることで貯まるポイントで距離とチケットの種類で付与されるPPが変わってきます。飛行機に乗った時や、買い物などで付与される「マイル」とはまったく別物になります。SFC修行を説明する時にこの二つのポイントを混同される方が多くて分かりづらいようでした。

チケットの種類で付与されるPPが変わると書きましたが、「マイル」と交換できる特典航空券を利用するとPPがもらえませんのでお金やSKYコイン(後述します)を使って飛行機に乗らないといけません。

SFC修行の予算とPP単価

SFC修行をするために必ずPP単価という言葉が出てきます。計算式は

PP単価=運賃÷取得PP

になります。PP単価が10を切れば成功の部類に入ると思います。PP単価10で修行を終わらせることができれば50万円です。PP単価6のプランが作られてたりしますがシンガポールやシドニーなど国際線を絡め弾丸で行ってくるような感じになるかと思います。

ギリギリまでPP単価を切り詰めるやり方も楽しいでしょうが、仕事の都合などもあり難しい方も多いと思います。私は羽田-那覇の単純往復でPPを稼ぎましたが修行僧の定番路線であるためプレミアムクラスの予約は熾烈を極めました。現実的にはPP単価は11~12といった所になると思います。

SKYコイン(スカイコイン)

PPが貰える航空券の買い方にSKYコインを使う方法があります。SKYコインはANAウェブサイトで航空券や旅行商品の支払いに10コイン単位(10円分)で利用できる電子クーポンです。SFC修行に関係するメリットは、

・10コイン単位で利用でき、足りない分はクレジットカードで支払うことができます。(現金でも支払えます)

・現金購入と同様にフライトマイルとPPが付与されます。

上手に利用することで現金の節約になります。

マイルをSKYコインに交換

まとめてマイルから交換するとレートがあがります。5万マイル以上が最大倍率になります。

・ブロンズメンバー以上 → 1.7倍
・ANAワイドゴールドカード保有者 → 1.6倍
・ANAカード(一般)保有者 → 1.5倍

プラチナメンバーになる過程でブロンズメンバーになりますので、修行中は航空券の予約時期とブロンズになるタイミングを計算して交換できれば少しおトクになります。

SFC修行にはANAカードが必須

ANAのマイルが貯まっていればSFC修行に掛かる費用を抑えることができます。

SFC会員になるために50万円の予算を見込むと、1.5倍でSKYコインを交換したとして約33万マイルあれば全額まかなうことができます。ANAカードを作って陸マイラーとして活動してからSFC修行を開始するのも作戦のひとつだと思います。

SFC会員になるにはワイドカード以上が必要です。ワイドカードとワイドゴールドカードを比較した時にマイル付与率やSKYコイン交換率などワイドカードに年会費ほどのメリットはありませんので、ほとんどの方はSFCはワイドゴールドカードを選択します。SFC修行を始めることを決意したらANAワイドゴールドカードを作る事をおすすめします。プラチナメンバーになったあとに、まさかのクレジットカード審査落ちという事態も防げます。

 

まとめ

ちなみに、私は2017年に解脱しました。用意したマイルは10万マイル、修行中に3万マイル獲得で修行を行いました。

ワイドゴールドカードの1.6倍でSKYコインに交換し(8万マイル、5万マイル)残りをクレジットカード払いで対応しました。平均PP単価は約11でした。

およそ35万円の修行で、クレジットカードを持っている限り一生ANAの上級会員になれるSFCカード。

1年間でこんなに飛行機に乗ることはもう無いと思いますが、とてもよい経験になりました。

大人の遊びとしても、オススメします。

 

 

 

RELATED POST