スノーボードで山に登ったときに気をつけたいことが、眼の紫外線対策です。
スノーボードを始めたばかりの方と、話をしていて良く聞くのが、
「雪が降ってるときには、滑らないからいらないよね」
という恐ろしい言葉です。
スノーボードゴーグル 必要性
一般的に、スノーボードは山の上など標高の高いところで楽しむものです。
長い時間、強い紫外線を浴びると、白内障などの、視界がゆがんだり視力がおちたりする病気を引き起こす可能性が高くなります。
白内障は加齢によって引き起こされる可能性の高い病気です。白内障は、レンズの役割を受け持っている水晶体という部分が白く濁ってしまう病気で、水晶体が白くにごってしまうことで発症します。
10代後半から水晶体の加齢自体は始まり、少しずつ硬くなっていき柔軟性が失われていくのです。
一般的に40代のころに老眼が始まりますが、これは水晶体が硬くなり、弾力性がなくなってピントの調整が難しくなるからです。
10代、20代では、回復力が高く眼球を酷使してもダメージに気づかないかもしれません。
初心者の方など、ゴーグルを使い慣れていない方は邪魔だと感じられることでしょう。
ゴーグルは少し気を使うだけで快適に使うことができますので、使い方のコツをつかんで、紫外線から眼を保護しましょう。
スノーボードゴーグル 曇り対策
ゴーグルを使うのがめんどくさくなるいちばんの理由は、ゴーグルの曇りでしょう。
私は肥満体のため身体からの発熱で無駄にゴーグルを曇らす可能性が高く対策を考えてスノーボードを楽しんでいます。
普通体型の方でも、不用意にゴーグルを扱うとゴーグルは簡単に雲ってしまいます。
ゴーグルが曇った状態で滑っていても、気になってあまり楽しくないですし、そもそも、視界がさえぎられた状態でスノーボードの操作がまともにできるとは思えません。
バランスをくずして転倒することもありえますし、もし他の人に衝突でもしたら大変なことになります。
できるだけゴーグルの曇りを抑えた状態で滑ることが大切になってきます。
ゴーグルの正しい使い方と、曇りやすい行動を理解しておけば、滑りの上達も早くなりますので、ゴーグルの基本をおさえておきましょう。
スノーボードゴーグル 値段による違い
ゴーグルは値段に比例して、曇りにくくなっています。
最低でもダブルレンズは必要と考えていますが、気軽に買える値段ではなくなってきます。
とくに初心者の方は、他の道具にもお金がかかっていて、ゴーグルにまで手が回らないのではないでしょうか?
扱いに慣れていないうちに、フレームレスのゴーグルなんかを買ってレンズにでも傷をつけてしまったら目も当てられません。
ただし、ゴーグルに関しては、高価なものほど通気性、レンズともに曇り対策を考えてつくられています。
同じように丁寧に扱ったとしても、確実に曇りやすさに違いがでてきますので、予算の許す限り高価なものをオススメします。
スノーボードゴーグル 曇りの対処法
ゴーグルは内側と外側の温度差によって曇り始めます。
もうひとつは、滑っているときはゴーグルの内側の方が高温になりますので、内側の水分(湿度)を少なくしてやる必要があります。
そのため、ゴーグル内部と外部の「温度差」をできるだけ少なくして、内側を濡らさない、雪を中に入れない、ということが、ゴーグルの曇りを抑える基本になります。
ゴーグルの外側が曇る場合
このパターンは滑っているときには、あまりならないと思います。
休憩で、屋内の暖房が効いているところにゴーグルをつけたまま入ったときなどが代表的でしょうか?
暖房が効いているということは、暖房器具があるということですから、ゴーグルが痛まない程度に近づけて乾かしながら、休憩すれば問題ないでしょう。
休憩ほど時間が取れなくて、暖かいところに入る必要がある場合はゴーグルをはずして入りましょう。ゴーグルの内外の気温差をなくすために少しずつ温度を慣らすことが必要です。
あとはゴンドラ内でしょうか?
ゴンドラではゴーグルをはずして乗り込み、寒くても換気をおこなって、ゴンドラ内の気温をできるだけ外気温に近づけるようにしましょう。
ゴーグルの内側が曇る場合
症状が回復できなくなるのが、こちらの場合です。
転んだときにゴーグルを内側まで雪まみれにしている人を見かけますが、これはもうレストハウスにでもいって水分を飛ばさないと曇りをとることができません。
内部に雪が入っている状態でゴーグルを付けていると、滑っている間に顔の熱で雪が溶けて、ゴーグル内部の湿度が高くなってしまい、確実に曇ってしまいます。
また、北海道など気温が低い場合、曇りが水滴としてそのまま凍ってしまうこともあります。
内側に雪を入れてしまったらどんな高価なゴーグルでも曇ります。転倒してもゴーグルが飛んでいかないように固定しましょう。
ゴーグル内部の換気にも注意が必要です。フェイスマスクなどで鼻からの暖かい湿った空気がゴーグル内部に侵入しないようにしましょう。
私は、ハイクアップはもちろん、ガンガン滑っているときも、発汗でゴーグルの内側が曇り始めます。換気が間に合わなくなっている状態です。
もしも、滑っている途中にゴーグルが曇り始めたら、いったん顔からはずしてヘルメットにつけ、ゴーグル内の温度を外気温になじませます。
このときに、雪がゴーグル内部に侵入しないように注意します
ゴーグルが曇ってしまうのは雪が降っているときがが多いので、顔の温度を下げるときに、ゴーグル内部に雪が入らないようにしないと、症状を悪化させてしまいます。
ニット帽などの場合は、ゴーグルの置き場がなくなり、空気をなじませることができなくなりますのでヘルメットの装着を強くオススメします。(ケガ防止のためにも)
初心者の方でゴーグルをネックウォーマーがわりに首に装着している人もいますが、危ないですし、ゴーグルも痛んでしまいますので止めましょう。
ゴーグルのレンズとレンズの間が曇る場合
長期遠征中にこのパターンになるときがあります。
ダブルレンズでゴーグルの乾燥が不十分になった場合に起こってしまいます。
この場合は、症状を抑えることは難しいです。レストハウスでヒーターの吹き出し口でよく乾燥させるしかありません。
このパターンのいちばんの予防策は、滑り終わったらゴーグルをよく乾燥させることです。
ゴーグルのキズが原因で曇る場合
この場合はレンズの交換しか、根本的な解決は難しいでしょう。
レンズ交換にはお金がかかりますので、キズの位置にもよりますが我慢できる大きさならば交換せずに使用できます。
視界の真正面のキズや、曇りがひどく発生する場合はレンズ交換しましょう。
まとめ
ゴーグルを曇らせない基本をまとめます。
・ニット帽のときは、ゴーグルをおでこに着けない(首は論外、できればヘルメットにしましょう)
・滑走中にゴーグルが曇り始めたら、ゴーグルをはずして顔をクールダウン。(ゴーグル内に雪を入れないように注意)
・ゴーグルを着けたまま、ゴンドラやレスハウスに入らない(急激な温度変化に注意)
・使用後は丁寧にやさしく乾燥させる。(換気できるゴーグルケースがオススメ)
眼は替えがききません、眼もゴーグルも大切にして楽しいスノーボードライフにしましょう。