来島海峡大橋はサイクリストの聖地しまなみ海道サイクリングで、いちばん長い距離を走ることができる橋です。
しまなみ海道を訪れているサイクリストの多くは、新幹線や山陽本線などの交通アクセスが便利な尾道をスタート地点に選んでいる印象が強いですが、来島海峡大橋や峠の多い大島を先にクリアするために、今治スタートを選ぶサイクリストもいます。
最初に難関をクリアしたい方は今治スタートを、クライマックスに感動を残して置きたい方には尾道スタートがよいでしょう。
来島海峡大橋とは
来島海峡大橋は、大島と今治の間約4kmの来島海峡に架かる総延長4.1kmの3つの吊橋の総称です。
来島海峡第一大橋の形式は、
3径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋、橋長960m(支間割50+140+600+170=960m)、ケーブル径431mm(ラッピング含まず)、塔高149m(3P)、桁下高46m(略最高高潮面より)、上部工鋼重は約27000t。
来島海峡第二大橋の形式は、
2径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋、橋長1515m(支間割250+1020+245=1515m)、ケーブル径653mm(ラッピング含まず)、塔高184m(6P)、桁下高65m(略最高高潮面より)、上部工鋼重は約49000t。
来島海峡第三大橋の形式は、
単径間2ヒンジ補剛箱桁吊橋、橋長1570m(支間割26+1030+280=1570m)、ケーブル径636mm(ラッピング含まず)、塔高184m(8P、9P)、桁下高65m(略最高高潮面より)、上部工鋼重は約46000t。
というスペックになります。
来島海峡は昔から鳴門海峡、関門海峡と並んで海の難所として有名です。
このため、来島海峡大橋の橋梁計画にあたっては、中渡島をはじめとする島々などの自然環境の保全、船舶航行の安全性、車両の走行性などを考慮して、共有アンカレイジを2基設けて3つの吊橋を直線的に繋ぐ世界初の三連吊橋が採用されました。
参考URLhttp://www.jb-honshi.co.jp/shimanami/about/shimanami/p07.html
来島海峡大橋サイクリングプラン
とにかく、しまなみ海道で一番長い橋を渡ってみたいという場合は、来島海峡大橋+大島というコースがオススメです。
今治でレンタサイクルを借りて、しまなみ海道のハイライト、来島海峡大橋と1つ目の島、大島をサイクリングするプランです。
大島には人気ベーカリーや食堂、大島の道の駅「よしうみいきいき館」などグルメポイントや休憩ポイントも充実しています。
今治駅やサンライズ糸山を起点・終点にできるので、レンタサイクルの乗り捨て料金もかからず、難易度も低いでしょう。
来島海峡大橋の絶景ポイント
来島海峡大橋の途中には展望休憩所が設けられており、眼下に広がる海を眺めることができます。
来島海峡大橋が架かるこの海峡は日本屈指の潮流の速さで知られる瀬戸内の難所です。
想像以上に凄まじい迫力で、最強潮流の時間帯には大きな渦「八幡渦」が見られることもあります。
来島海峡大橋のトイレ
全長4kmにも及ぶ来島海峡大橋でトイレに行きたくなったらどうすればいいでしょうか?
今治側にはサンライズ糸山、大島側には道の駅「よしうみいきいき館」がすぐにあります。
そこまでトイレの必要はないかもしれませんが、来島海峡大橋には途中の馬島に降りるためのエレベーターがあります。
このエレベーターを降りたところにトイレがあります。
このトイレの良いところは、人の出入りが少ないため、一人でサイクリングしていても盗難の確率が低いところです。
とはいえ、ノーガードはやめましょう
来島海峡大橋の危険ポイント①橋への接続道
勾配はゆるやかで4%程度しかないのですが、道幅が狭くすれ違いに注意が必要です。
しまなみ海道のクライマックスのためか、しまなみの橋のなかではいつも混雑しているイメージです。
最初に紹介したプランで来島海峡大橋だけを走る人がいることも、他の橋に比べて混雑している理由でしょう。
来島海峡大橋の危険ポイント②橋塔部分の段差
混雑している来島海峡大橋には急カーブ+段差の場所があります。
写真では見えずらいですが、ロードバイクではまともに当たりたくない程度の段差があります。
前輪の荷重を抜いて、ホイールにかかる衝撃を抜いてやる必要があります。
それだけなら良いのですが、この場所はテクニカルにカーブしており、さまざまなレベルのサイクリストがいるためとても危険です。
上級者の方はコントロールできるスピードになっていますが、体力を消耗したサイクリストがオーバーペースで突っ込んでくることがよくあります。
来島海峡大橋は1%~2%の緩やかな勾配があります
この矢印が、見えたらキープレフトを厳守して道の真ん中にはみ出さないようにしましょう。
来島海峡大橋は子供もサイクリングしていますので、この場所での追い抜きは厳禁です。
まとめ
来島海峡大橋は、かっ飛ばして通り過ぎるともったいないです。
美しい景色、海を見ながらサイクリングを楽しみましょう。橋の上の休憩所に立ち寄って、美しい景色を見ながら休憩したり、写真を撮ったりしてみてはどうでしょうか。
余裕があれば馬島へのエレベーターも探検気分でオススメです。