レンズ交換式カメラをサイクリングに持っていきたいときに、どうやってサイクリングの邪魔にならないようにするのか悩んでしまいます。
基本的にサイクリングに持ち出すカメラは、ジャージのポケットに入れることのできるコンデジが良いでしょう。
最近のコンデジは、スマホに負けない写真が撮れるように個性的な機種が増えています。
サイクリングは日中の明るい時に楽しむことが多いでしょうから、センサーの大きなレンズ交換式カメラと画質の違いは少なくなります。
重量のバランスに優れたコンデジをサイクリングに使うことをまずオススメします。
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体力にも左右されますので、あくまで100kgの体重で160kmイベントに出るのならコンデジでも大丈夫ということでご理解ください。
ミラーレス(一眼レフ)をサイクリングで使う
では、大きく重い「レンズ交換式カメラ」をコンデジにプラスして、サイクリングに持っていくことを考えてみましょう。(いつもはスマホだけで、一眼レフを持っていきたい人も同じです、コンデジをスマホに置き換えてください)
ロードバイクは、グラム単位で軽量化をおこなっているのに一眼レフ(長いので一眼レフに統一します)をわざわざ持ち出す意味は何でしょうか?
それは考えられる最高の状態でサイクリングの風景を写真に収めたいからです。
ただコンデジよりセンサーが大きいからといった理由だけで一眼レフを持ち出すと、サイクリング中は絶対におっくうになってコンデジしか使いません。
こんな写真が撮りたいからこのレンズといったところまで考えておく、または絶対この写真を撮ってくるといった強い心が必要です。
コンデジの守備範囲外の超広角域、または中望遠の明るいレンズといったところが候補になるでしょうか?
ようは、下の写真にあるような標準ズームではなくコンデジの弱点を補うようなレンズを持っていくことをオススメします。
α7RⅣ(SEL24‐70GM)と RX100M3 は焦点距離が24mmから70mmと同じズーム域を持っていますが、フルサイズセンサーと1インチセンサーでこれだけの大きさの違いがでてきます。(f値は違いますがどちらも明るめのレンズです)
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フルサイズセンサーのカメラはとてもジャージのポケットに入れられる代物ではないことがわかります。
じゃあどうやって持っていくの?というのがここからのお話です。
APS-Cセンサーならもう少しコンパクトではないの?と、思われるかもしれません。
しかしどちらもジャージのポケットに入らないことには違いありません。
わざわざ一眼レフを持ち出すのならフルサイズで構わないと思います。
なぜこんなことを書くのかといいますと、読者から質問がありまして。
「APS-Cの被写界深度がサイクリングにピッタリなんですよね?」と頂きました。
レンズが同じ焦点距離、同じf値ならばセンサーサイズが大きいほど被写界深度が浅く(ピントが合う範囲が狭くボケやすい)なります。
したがってそこら辺をすっ飛ばして、ダイレクトにAPS-Cの被写界深度がサイクリング向きということはありませんのでご注意ください。
一眼レフをサイクリング中リュックにいれる
宿泊サイクリングやキャンプサイクリングなど、他に荷物がある場合はリュックに決まりです。
車体に取り付けたり、大きめのサドルバックに入れることは振動でカメラとレンズが壊れてしまうので厳禁です。
リュックにインナーバックを入れればサイクリング用リュックが、カメラリュックに早変わりです。
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もしくはカメラ用風呂敷で包んで入れておけばよいと思います。
飛行機輪行などで一眼レフを持ち運ぶ必要がある場合はリュックの容量に余裕が無いため、ラッピングクロスで包んでリュックに入れています。
交換レンズもラッピングしておくと、当たり傷を防ぐことができるのでオススメです。
ニンジャストラップなどでノーガードでサイクリング
使わないときはストラップを短くして体に密着させ、使うときはストラップを開放して使いやすい長さに伸ばすことができるストラップがあります。
結論から言いますと、練習しても上手くならなかったので断念しました。
あとはノーガードでカメラとサイクリングすることになりますので、急な雨や落車でカメラを破損するおそれがありますので注意が必要です。
気にならない人は最軽量でサイクリングできます。
一眼レフは撮りたい設定をいかに早く呼び出すかが勝負になりますので、壊れても良いカメラを準備するとしたら本末転倒です。
ショルダーバックに入れてサイクリング
私がリュックを使うほどでもないサイクリングでたどり着いたのが、ショルダーバックを使う方法です。
リュック並みに大きなショルダーバックではなく、カメラが入る必要最低限の大きさのバックです。
Manfrotto(マンフロット) MB MS-SB-GR Lightweight Street Camera Shoulder Bag for CSC, Greenを購入しました。
Manfrotto(マンフロット) MB MS-SB-GR ショルダーバックは軽量で、実測374g(カタログ値360g)です。
多彩な小物入れで、スマホ、予備バッテリー、レンズキャップなど収納することができます。
上部のポケットはスマホが入るスペース。
サイドには薄くて小さいですが車のキーなどを入れておくスペースがあります。
内部には小型のモバイルバッテリーやレンズキャップを入れるスペースがふたつあります。
仕切りがふたつあり、小型のミラーレスと交換レンズを入れても干渉しない造りとなっています。先ほどの、α7RⅣ(SEL24‐70GM)を入れていきます。せっかくですので重量を計ってみました。
α7RⅣ+SEL24‐70GM+バッテリー+SDカード2枚+純正ストラップで1,685gでした。
本来このショルダーバックはレンズを下にして収納するのですが、縦には入らないので横にしたらぴったりでした。
カメラとショルダーの内寸がちょうどよいので、たすき掛けで装着することでサイクリング中もなかでカメラが暴れることなく安定して持ち運ぶことができます。
お使いのカメラとレンズでぴったりなサイズのショルダーを、選択することをオススメします。
一眼レフとサイクリングのまとめ
ショルダーは自転車にまたがったまま、ずらすだけでカメラを取り出すことができて大変便利です。
カメラよりもあまりにも大きいタイプのショルダーは、体幹のねじれにつながりますのでオススメできません。
長距離になればなおさらです。
サイクリング中も体力をセーブして一眼レフを使って写真を撮る余力を残しておきましょう。