キャンプの炊飯といえば飯盒やメスティンを思い浮かべますが、ひとりで食べるには量が多いときがあります。
ご飯以外にもおかずなど作って食べたいとき、0.5合でも炊くことができそのまま食器として使えるシェラカップ炊飯がオススメです。
シェラカップ炊飯は難易度が高い?
「シェラカップ」といえば、飲み物をいただくときのコップとして思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
他のクッカーに比べるとシェラカップ炊飯は難易度が高めですが、ちゃんとお米を炊くことができます。
難易度が高い理由として、蓋が無いこと。
蓋はベルモント(Belmont) BM-077 チタンシェラカップリッドを購入しましょう。ベルモント以外のシェラカップにも使うことができます。
メスティンや飯盒を見ているとわかるのですが、炊飯に適した素材は熱伝導率の高いアルミ製のクッカーです。
しかしながら、シェラカップのほとんどは強度を優先しているためかステンレスかチタン製です。
必然的にチタン製のシェラカップを使用している方が多いため焦げ付きやすいこと。(慣れるとまったくそんなことはありません)
チタン製のクッカーが焦げ付きやいと言われるのは、熱伝導率が低く火力が一点に集中するためです。
バーナーパットを使用して火力を分散させましょう。安物で充分です。
これで、シェラカップ炊飯のネガなところはなくなりました。
シェラカップ炊飯
また、失敗しないために、シェラカップに対して多く炊き過ぎないよう注意が必要です。容量400ml以下の場合は0.5合まで、400ml~500mlは1合まで。500ml以上のシェラカップでも1.5合が目安です。
- STEP01計量
軽量カップとして使用されることも多いシェラカップには内側に目盛りが刻んであります。目盛り100あたりが0.5合になります。
適当にやっても何とかなりますので、あまり気にせずに炊いていきましょう。
- STEP02米研ぎ無洗米以外のお米を使った場合は米研ぎが必要です。キャンプツーリングなど水を無駄にしたくないときは無洗米を使いましょう。
- STEP03浸水
米研ぎが終わると米を水に浸しておきましょう。
この写真では目盛り180のすぐ下まで水を入れてすこし硬めに炊飯しようとしています。
炊飯器ではよくあるテクニックですが、飯盒炊飯の場合は中に芯が残ってしまう可能性が高くなりますので、水の量は少し多めにしておき炊飯の時間で調整したほうが良い結果になります。
30分くらいは水に浸しておきたいところです。極端に長い時間にしても米が水を吸う量には限界がありますので意味がありません。
失敗しないためにこの工程はじっくりと時間をかけましょう。
- STEP04炊飯
蓋を開けた状態で最大火力で沸騰させます。
このときに箸などでかき混ぜることによって、シェラカップ底面の焦げ付き防止になります。
最小火力で10分程度加熱します。
写真ではバーナーパットを使っていませんが、バーナーパットを使うことで、火力が分散されさらに小さな火力でじっくりと炊飯することができます。
チタン製のクッカーを焦げ付かしてしまう方は必須レベルのアイテムです。
チタン製の蓋はとても軽くかんたんに蒸気で持ち上がってしまいます。
その場合は蓋の上に重しをおいておくと良いでしょう。
蓋の上に水を入れたクッカーを置いておき炊飯と同時にお湯を沸かすのも燃料の節約になりオススメです。
- STEP05蒸らし
10分後に火を止めて蒸らしに入ります。
このときに水分が多すぎて残っているようでしたら、かき混ぜて水分を飛ばしてから蒸らしましょう。
少しぐらいの失敗ならばここでリカバリーできます。
- STEP06完成
できあがりました!
かき混ぜて完成です。シェラカップ炊飯の良いところは適切な量をそのままシェラカップで食べることができることです。
冷蔵庫に明太子があったのでのせていただきました。
シェラカップ炊飯のまとめ
炊飯器以外でお米を炊くことに、苦手意識を持たれている方も多いですが、ハッキリ言って適当にやっても何とかなります。
それでも苦手意識がある方はアルミ製のクッカー(メスティンなど)を使って炊いてみましょう。
炊飯器よりも早く美味しく炊きあがります。