アルペンスノーボーダーが使用するハードブーツは、フリースタイルのソフトブーツよりもステップインに寛容で、共通のステップイン規格があるためメーカーが違っていても使用することができます。
そんなハードブーツのステップインシステムで、オススメはINTEC です。
ブーツはupz 、ビンディングはf2の定番スタイルを使用し続けています。故障もなく頑丈なところが気に入っています。
アルペンスノーボードステップイン INTEC
ハードブーツ用のビンディングは、近年は代理店の撤退、廃業が続き種類が限られてきています。
ウインタースポーツ人口の減少からスノーボード用品もカラーリングが変わるだけで継続販売になっているもののよく見かけます。
そんな厳しい中ですが、スノーボードの中ではマイナーなスタイルであるアルペンスノーボードで、いちばんよく見かけるステップインがINTEC です。
ハードブーツをひっかけるようにして、つま先を固定します。
ベイル式はかかと部分を固定しますが、INTECは逆になります。
ヒール部分にあるこの金具をビンディング側の穴にはめると固定完了です。
INTECはかかと部分のパーツを取り換えて、ブーツをINTECに対応させる必要があります。つまりINTECに対応したブーツが必要です。
INTECを使用するときのコツ
多くのアルペンスノーボーダーから支持をえているINTECは、現時点では最良の選択肢のひとつです。
ただし、完全なメンテナンスフリーというわけではなく、ヘタった部品を交換しながら使用します。
部品に不具合がでて交換するときに、部品がすぐ調達できないとベストシーズンを逃す恐れがあるため、消耗品はストックしています。
部品点数も多くなく、モデルチェンジのサイクルも長いため、ビンディングを全交換するよりも、はるかに安上がりです。
リリース用のワイヤーについて
アルペンスノーボード定番のINTECは、ビンディングとブーツを開放を開放するためにワイヤーを引っ張ります。
そうすると、ブーツのヒールパーツから突き出ているピンが引っ込みます。ワイヤーを引っ張るたびにワイヤーに力がかかり、その繰り返しでワイヤーが金属疲労をおこします。
ブーツ上部にリリース用のハンドルがついていることは、前かがみをしなくてもよいため、肥満スノーボーダーにとって、とてもやさしい設定です。
ワイヤーの取り付け部に関しては、耐久性に疑問があるようなつくりになっています。頻繁に外すことになる後ろ足のワイヤーはいずれ切れることになるでしょう。
ホームセンターのワイヤーでも直せそうですので、ストックしてあるワイヤーを使い切ったら試してみたいと思います。
ヒールパーツへの雪の詰まりについて
INTECを使用するときによくある、トラブルがヒール部分への雪の詰まりです。
ピンがうまくキャッチできないときは、ビンディングの雪とブーツの裏についた雪をかき落とすようにしましょう。
休憩からゲレンデに戻ったときなどが、ブーツの裏に雪が氷に変化して付着しやすくなります。
INTECの乗り味
アルペンスノーボードのビンディングは一般的に、同じグレートのベイル式ビンディングとINTECを比べたとき、INTECのほうが剛性がありかっちりとした乗り味になると言われています。
最近のスノーボードのトレンドはソフトブーツの高剛性化、ハイスピード化です。それでもハードブーツのカービングのキレには及びません。
INTEC(ステップイン全般)はさらにブーツとビンディングのガタがなくなり、よりダイレクトな操作感になります。
ダイレクトな操作感ということは、イメージ通りに身体の動きと板がダイレクトに連動してくれるということです。
思い通りのラインを描くことができれば最高なのですが、思い通りにならなかったときに板の操作がかなりシビアになります。
きれいに圧雪されたバーンでしか、思ったように操作できない下手くそな私でも、板と身体のシンクロがハマったときの爽快感は他にかえることができません。
INTECとハードブーツの組み合わせは、その反応の速さが病みつきになってしまっています。
INTECをオススメしないシチュエーション
わかりきったことですが、ふかふかのパウダーディは意地を張らずにソフトブーツにしましょう。
私はスキーヤーからの転向組で、ハードブーツしか使ったことがありませんでした。
しかしソフトブーツのパウダーライドの快適さを一回でも知ってしまうと、雪の状態で両方を使い分けるようになりました。
どちらかひとつを選べといわれればハードブーツを選びますが、適材適所はスノーボードを楽しむためにも大切です。
まとめ
INTECに関してはどこのメーカーのものを選んでも間違いはないので、見た目でカッコいいもので大丈夫です。