モススノースティック「MOSS SNOWSTICK」の中ですぐ思い浮かべるボード形状といえばUシリーズではないでしょうか?
MOSS SNOWSTICKのショートテールシリーズはパウダーを滑るためだけに作られた板ではありません。
いろいろな地形を、楽しく滑ることができるように考えて作られています。
結論からいうと、MOSS SNOWSTICKの中でも比較的安価に購入できるUシリーズはサブボードとして購入しておいて大丈夫です。
【スノボ初心者】MOSS SNOWSTICK購入した6本をブログレビュー、パウダーだけでない楽しみ方とは
MOSS SNOWSTICK U4
私はこれまで圧雪バーンのカービング、ドカッと降った後のパウダーランなどばかりを求めていました。
しかし、スノーボードは自然相手のスポーツです。いつも条件の良い状態で滑れるわけではありません。
MOSS SNOWSTICKの中でも特にMOSS SNOWSTICK U4は、三次元的な動きを求めた板のつくりになっています。
MOSS SNOWSTICK U4がパウダーボードとして作られていない理由は、滑る動きを重視していて、気持ちよく滑るためにパウダーを必要としないからです。
滑る斜面のコンディションは関係ありません、フラットな斜面を滑るだけでなく、壁に当たっていってトップでターンをするような遊び方も可能ですし、雪が緩んでデコボコになっていても楽しく滑ることができるのです。
ただし、MOSS SNOWSTICK U4がパウダーに向いていないかというと、そんなことはありません。
U4ユーザーが気持ちよくパウダーを滑ることができれば、メーカーさんがどのような使い方を想定していようが、その状況での最高のパウダーボードということになります。
MOSS SNOWSTICK U4に関して言えば、「この板はこういう滑りをしないといけない」といった余計な先入観を持たない方が楽しめるでしょう。
MOSS SNOWSTICK U4 のクセ
MOSS SNOWSTICK U4は、極端なショートテールになっています。
普通に乗っている限り、ショートテールだからといって特に変わったことをする必要はありません。
初めてMOSS SNOWSTICK U4に乗った日に、後ろにひっくり返ったパターンがふたつありました。
ひとつはこぶです。
上手な方はカービングのラインで切って降りていけるでしょうが、私はデブで反応が遅いために体を先行させてこぶを降りていくことができません。
板の後ろ側にこぶを当て、その反発をきっかけにしてこぶをクリアしていく走りしかできません。
バッタンバッタン降りていく感じになりますので、キレイな降りかたではありません。
MOSS SNOWSTICK U4でこの降りかたは通用しません。見事に空振りをしてびっくりするくらい背中から落ちました。
ふたつめは、ターン後半でのスプレーです。
これは単にやりすぎただけなのでしょうが、スプレーをあげようとバックサイドターン後半で板の後ろに体重移動したときに、板の反発で体勢を立て直すことができませんでした。
そして、そのまま「尻もち」をつくような格好で座り込んでしまいました。
MOSS SNOWSTICK U4は板の後ろ側の反発を使った滑りは、当然なのですが苦手分野になります。
MOSS SNOWSTICK U4 肥満で中年でも取り回しが楽
MOSS SNOWSTICK U4の一番の特徴として取り回しが非常に良いということです。
板の後ろ側の反発が使えなくなるかわりのメリットとして、他の板にはない特徴です。
無理矢理に近い状態で向きを変えても、テールが雪面に引っかかることはありません。
どんな斜面でも、ヒラヒラ通りてくることができます。
雪面にひっかからないので、春の重たくなった雪でも気持ちよく思った通りのターンをすることができます。
一言でいうと、「こける気がしない」です。
MOSS SNOWSTICK 板全般にいえることですが、MOSS SNOWSTICK U4は特にその傾向が強く感じました。
MOSS SNOWSTICK U4 のスタンスとアングルについて
・スタンス幅 540mm
私の身長174cmです。スタンス幅540mmはバランス重視のときに設定するようにしています。
・スタンスアングル F30° R15°
スイッチはしません、パウダーとフリーランメインで前に進むことのみを考えたスタンスアングルとしています。
まとめ
MOSS SNOWSTICK U4はシーズン関係なく雪質を楽しめる板です。
Uシリーズ全般にいえることですが、この板で滑っていると雪質を問うのがばからしくなります。
どんな雪質だろうが、楽しんだもの勝ちです。パウダーが無い、圧雪の状態が悪い、雪が重い・・・そんな不満がすべて解消されたゲレンデに当たるほうが珍しいわけで、自然相手のスポーツに滑り手が条件を付ける方が無理があるでしょう。
まとめが辛口になってしまいましたが、雪にケチを付けて滑らないよりは、その雪面に対応して楽しむことでスノーボードの上達が早くなるでしょう。
MOSS SNOWSTICK U4を一番最初の板としてオススメはしづらいのですが、スノーボードのステップアップを目指している方は乗って試されることをオススメします。
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