街の中でよく見かけるカプセルホテルのファーストキャビンが、北海道のニセコエリアに2018年11月22日に「ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯」としてオープンしました。
ファーストキャビンは気まま旅によく利用していましたが、スノーボード用品一式の荷物を持ってカプセルホテルに泊まったらどうなるのか試したいと思い宿泊してみました。
10年近く毎年のように北海道スノーボード旅行を続けていますが、将来リタイア後の旅行で湯水のようにお金を使うわけにもいきません。
あえて、スキー場近隣ではなく倶知安市外で生活して、できるだけ費用を抑えた旅行ができるように心がけました。
私が実際に予約してファーストクラスキャビンが1日あたり1,800円値引きされた方法は、ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯に安く泊まる方法に書いています。(クリックで下のほうまでジャンプします)
これから宿泊を考えている方の参考になれば幸いです。
関連記事:【ファーストキャビン破産】中国・武漢で発生した新型コロナウイルスの影響がここにまで
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯 宿泊体験
ファーストキャビンニセコぽんの湯は、倶知安市外の国道5号線沿いレルヒ記念公園の向かい側にあります。
目の前にバス停の「レルヒ公園前」があります。
ファーストキャビン ニセコ・ぽんの湯
〒044-0045 北海道虻田郡倶知安町南十一条西1丁目46-1
電話 0136-55-6625
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のアクセス
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯へは、倶知安駅とひらふウェルカムセンターからファーストキャビンの送迎バスが出ています。
大きく表示されていますので、間違えることはないでしょう。
朝は8時からおよそ30分に1本間隔で、ファーストキャビンとウェルカムセンターの往復を行っています。
昼はおよそ1時間に1本間隔ですので、ウェルカムセンターで大きく時間をロスすることはありません。
夕方からは、ニセコユナイテッドシャトルが、ウェルカムセンターから倶知安駅を往復しています。
ニセコユナイテッドシャトルに乗車してレルヒ公園前下車でもファーストキャビンニセコに到着することができます。
ニセコユナイテッドシャトルは、ニセコ全山券があれば無料です
ファーストキャビンはショートスティ制があるため、ファーストクラスキャビンに限りチェックインが遅めです。
到着してから、ひと滑りするか、ニセコアルペンまたはひらふ亭の日帰り温泉でゆっくりしてからホテルに移動すると良いでしょう。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯の客室
ファーストキャビンニセコぽんの湯の客室はプレミアムクラスキャビンと、ファーストクラスキャビンが準備されています。
ベットだけのビジネスクラスキャビンと、カプセルタイプのプレミアムエコノミーキャビンはありません。
ビジネスクラスキャビンについては、こちらをご覧ください。
ファーストクラスキャビン
今回宿泊したファーストクラスキャビンは、ファーストキャビン羽田空港第一のものと同じ広さでした。
ベットわきのスペースはアジアラゲージdeparture HD-510-29をひろげるスペースが充分にあり、大きなスーツケースでも持ち込み可能です。
ハンガーも3つ常備してあるので、毎日スノーボードウェアをこの部屋で乾燥させることができました。
貴重品は、ベット下の鍵付き収納箱にいれて保管することができます。
コンセントは全部で3つあります。小型のUSB充電器を各コンセントに差し込んで急速充電が可能です。
注意点はコンセントの位置が高いため、充電ケーブルは長めのものを準備すると良いでしょう。
ミニマム化を優先して30cmのケーブルなどにすると、スマホなどを台の上におくことができなくなります。
1m以上のケーブルが理想です
プレミアムクラスキャビン
ロビーの奥にプレミアムクラスキャビンがあります。
今回はできるだけ安価に旅行をするという目標がありましたので、プレミアムクラスキャビンへの宿泊は見合わせました。
ファーストクラスキャビンとの価格差はおよそ4倍弱あり、4~5人で借りるとファーストクラスキャビンよりもリーズナブルになります。
ニセコのプレミアムクラスキャビンは、ツインベット&ソファーベッドの部屋と、2段ベッド&ソファーベッド(最大5人)の部屋があるようです。
一部屋かりるのに標準的な値段で24,000円ですが、ユニットバスやトイレなどの水周りがニセコのプレミアムクラスキャビンにはありません。
グループでプレミアムクラスキャビンを借りる場合、価格とプライバシーのバランスを考える必要がありそうです。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のスキーロッカー
ファーストキャビンのスキーロッカーは、正面入口から入って右側にあります。
この写真からはちょうど見切れてしまっていますが、写真右側に入口があります。
正面入口には、仮置き場があるので大量の用品類を一時的に置いて置くことができます。
スキーロッカーはひとりで使うのには充分な広さがあります。
ホテルでは、ひと部屋につき、ひとつのロッカーが割り当てられることが多いので、複数枚の板を持参する人にとってはとても助かります。
全長184cmのMOSS SNOWSTICK LONGをスキーロッカーに入れたところです。中板は取り外すことができません。ビンディング付きのスノーボード2枚が限度でしょう。
開口部がひろいため、スキーの板なら3本はいけそうです。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のロビー
ファーストキャビンは部屋での飲食は基本的に禁止ですので、外で購入してきた食料はロビーで食べることになります。
飲食可能なスペースは2ヵ所ありフロント正面と、宿泊スペース内正面つきあたりです。
どちらもすぐ目に入る通り道にありますので、待ち合わせ場所に好適です。
宿泊スペース内のロビーからは、羊蹄山が良く見えます。
フロント正面で、買ってきた食糧をひろげると少し恥ずかしいので、宿泊スペース内のロビーで飲食をすることになります。
夜は、テーブルが相席になるほど混み合います。
グループで宿泊される方はこのスペースで食事をされる方が多いようです。
すぐ近くに電子レンジがありますので、レンジ調理が必要な食材を購入してくることも可能です。
カップ麺用のお湯はフロントに常備されています。カップ麺を食べている方は見かけませんでした。
同じ敷地のローソンにイートインスペースがありますので、カップ麺派の方はそちらで済ましているのかもしれません。
余談ですが、グランヒラフのレストハウスはカップ麺を持ち込んでお湯を要求する輩がいるため、お湯が有料になりました。
同じ敷地内にローソン
となりの敷地にマックスバリュ、
ツルハドラッグ、
ダイソー、
味の時計台(ラーメン)、があります
私はマックスバリュで半額シールの惣菜を探してきました。それで構わない方にはファーストキャビンニセコは、とても財布に優しい立地です。
ただし、テーブルで他のグループと同じものを食べる確率も高くなります。お互いが「あっ・・」という感じになるので気にする方は気をつけましょう(実話)
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のレストラン
ファーストキャビンニセコにはレストランがあります。
立派なワインセラーなどがおいてあり、高級感あふれるつくりです。
ビールを飲みに夜に訪れましたが、ガラガラです。こんなに広いスペースがあるのに、もったいないなぁと思いました。
二日間、ビールを飲みに訪れましたが、他のお客は1組しかいない状況です。
部屋の掃除を希望しない場合、ビール(ドリンク)の1杯無料券を頂けるのですが、いたたまれなくなって、無料券は何枚か使いませんでした。
朝食もいただけます。ビュッフェ形式で1,800円(前日までの予約で1,500円)です。
北海道の朝食ビュッフェは、ホテルニセコアルペンの海鮮丼に代表されるように、とても豪華なものが多いです。
せっかくですので食事をしてみましたが、いたって普通でした。
他にはあまり宿泊客はおらず、バスの運転手さん(?)らしき従業員の方がコーヒーを飲んでいました。
朝食セットの宿泊プランにされる方はあまりいないのでしょう。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯の無料ロッカー
無料ロッカーは、100円が最後に返ってくるタイプがたくさん設置してあります。
私は今回は、レンタカーで訪れましたので、ベット下の鍵付き収納スペースに入らないものは車の中に置いていました。
ざっと見たところ、あまり使われていないようでしたので、コインロッカーの競争率は低いです。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のコインランドリー
コインロッカーの奥にコインランドリーがあります。
6機、乾燥機能付きの全自動洗濯機があります。夜訪れたときは、空いていることが多く競争率は低いです。
私は少しでも荷物を軽くしたいために、下着類は洗濯するのですが、ファーストキャビンに宿泊されている方は旅の間は洗濯されない方が多いようです。
料金の中に、洗剤代も含まれています。
ドラム式の洗濯機におかしな洗剤を入れると寿命が短くなりますので、その対策だと思われます。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のアイロン台
ファーストキャビンニセコに宿泊していちばん意外だったのはアイロン台があったことです。
長期滞在で、板のワックスが抜けてベースバーンをおこしてしまう前にワックスを入れることができます。
硬いワックスをいれて遠征の準備をしていましたが、安価なベースワックスを頻繁にかけることができるのはメリットです。
コンセントの距離が少し遠いですので、延長ケーブルが必要になります。
フロントで貸してもらえるガリウムのアイロンは、延長ケーブル無しでもアイロンがけをすることができました。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯の温泉施設
ファーストキャビンニセコにはニセコ温泉郷の温泉があります。
シャワー室も備えられているため、かんたんにシャワーで済ませることもできます。
共用の洗面台も温泉スペースの中にあります。
この先は温泉になります。
この公式画像は、私が浸かった湯船と左右対称になっていますので、女性用の湯船と思われます。
ぽんの湯は、蘭越町の温泉を運んできています。
源泉を直接引いてきているわけではありませんので、循環温泉特有の塩素消毒の匂いを強く感じます。
浴室内の床は異様に滑るので、注意が必要です。床の材質の選択ミスではないでしょうか?ニセコ温泉郷の温泉でここまで滑る床は出会ったことがありません。
2018年11月オープンの比較的新しい施設のはずですが、2019年2月に訪れたときにすでにシャワーの付け根が半数以上、無残にも壊れていました。
シャワーを手に持って浴びるのはあまり好きではないので、取り付け方法の改善をして欲しいと感じました。
それでも、朝から温泉に入って血行をよくすることで固まった筋肉をほぐすことは、スノーボード旅行でとても重要です。
その日の滑りで後悔しないように、朝に温泉に浸かることをオススメします。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯の設備
正面入口を入ったところがエントランス、フロント前のロビーです。
フロントより進んだところにレストラン。
右側にスキーロッカー、更衣室。
さらに奥に無料コインロッカー、ワックス台、コインランドリーがあります。
エントランスを左側に進むと、宿泊スペース入口です。
専用のカードキーを使用して中に入ります。カードキーはトイレに行くときも必要になります。
宿泊スペース入ってすぐです。右側に男性用ファーストクラスキャビン入口があります。
少し先の左側に見えるのがトイレです。
トイレは客室からかなり離れた位置にあります。もし端のほうの部屋になると結構な距離になります。
カードキーを忘れてまた距離を歩いて取りに戻るという無駄な作業を、毎日繰り返しました。
反対側は、女性用ファーストクラスキャビンと男性用浴場です。
女性用浴場は、女性用ファーストクラスキャビンの中にあるようです。
そして、ふたつ前の画像、青くなっているところが、共用スペースのロビーです。
夜は、買出しをしてきた食材で語らいの場になっています。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯のアメニティグッズ
ファーストキャビンニセコにあるアメニティグッズです。
・歯ブラシ
・ボディタオル
・フェィスタオル
・バスタオル
・部屋着
浴室に備え付けられているもの
・シャンプー
・リンス
・ボディソープ
・かみそり
・くし
部屋着は大きいサイズはありません、もし着ることができなかったら諦めましょう。
肥満体の方は、リラックスできる衣類を準備しておきましょう。パンツ一枚ではトイレにも行くことができません。
歩ける距離に、スーパー、ドラッグストア、コンビニがあるので無くて困るものは現地調達で充分間に合います。
ファーストキャビンニセコ・ぽんの湯に安く泊まる方法
私は、公式サイトの30日前早期予約でファーストクラスキャビン1泊6,800円で予約をしていました。
宿泊一週間前に、もう一度空室状況を確認すると1泊5,000円で予約を受けつけていましたので、すぐにファーストキャビンニセコに電話をしてキャンセルと再予約を行いました。
宿泊2日前からキャンセル料が発生しますので、それまでに公式HPで料金が安くなっていないかを確認しておきましょう。
ファーストキャビンに関しては、旅行サイトを通すと少しだけ割高になるようです。公式で予約がオススメです。
早期予約よりも、宿泊寸前で1,800円も安くなっているというのは、気づいたからよかったものの、気づかないまま宿泊することになったらどんな気持ちになるのでしょうか。
ファーストキャビンに電話をしても予約の変更はできず、キャンセルと再予約をするように言われたのでおそらく気づかなかったらそのままだったと思われます。
ファーストキャビン公式で予約して、空室状況を何度も確認する事
まとめ
スキー場隣接のホテルもリゾート感満載で楽しいものですが、将来的に長期滞在を見据えて宿泊を考えたときに、ファーストキャビンニセコは利便性の面から絶妙な立地と感じました。
ファーストキャビンが新しくニセコにできると聞いてから、ずっと楽しみにしていて今回宿泊しましたが、想像とは大きく違っていました。
レストランも、送迎用の大型バスもガラガラでちょっともったいないなぁという感じです。
大型バスを、マイクロバスやジャンボタクシーにして便数を増やして利便性をあげて欲しいですね。観光の拠点としてもポテンシャルを秘めていると思います。
素人の意見なので、採算のことは考えていません
コンセプトはとても共感できるので、今後に期待したいです。これからもお世話になると思いますので。