クロスバイクやロードバイクに乗ったらロングライドイベントに参加するのも楽しみの一つです。標準体型なら難易度の高い山岳コースを選ばなければ特に問題なく完走することは可能です。
しかし、肥満体型のチャリダーにとってはロングライドは時間と脚の痙攣との戦いとなります。ダイエットして標準体型になれるストイックな方なら問題はないでしょうが、そもそもBMIが30超えている時点で性格はお察しです。そんな痩せる気なんか更々ない人向けに書いてみたいと思います。私だけかも…
センチュリーライド完走目指して
前提条件
一人で100kmサイクリングすることを想像してみてください、100kmなら一人でもなんとか走れるかなぁ・・・と感じるでしょうか。それくらいは経験値がいると思います。
100kmを一人で走るイメージが出来ない時は、すぐ走れるようになる思うのでとりあえず100km走って脚を叩いてみてください。
平均時速20kをノンストップで走れば5時間です。休憩を2回くらい入れると良いと思います。イベントのエイドステーションは30km程度の間隔です。
私がロードバイクに初めて乗った時の話です。こんな失敗をしないために自分のペースを知っておくことは大切です。↓
大会の選定
制限時間
7:00スタート17:00ゴールのように10時間ぐらいあれば理想です。へたれて平均20km/h切ってもゴールできるでしょう。
9:00スタート17:00ゴールのように8時間の場合。エイド休憩4ヶ所15分として残り7時間を平均22~23km/hで走る必要があります。
制限時間に追われることのない、しまなみ縦走のような自由なイベントに参加するのもよいでしょう。
獲得標高
160kmのイベントならば、獲得標高1500m以内を探しましょう。1500mならひとつ峠越えがあるなーってコースだと思います。獲得標高2500mなどになるとダイエットが必要になります。100kmのイベントなら1000m前後ぐらいが目安だと思います。
デブに登りは想像以上のダメージがあります。
持ち物リスト
肥満とは関係なくロングライドに必要なものもありますが、適時使い慣れたもので大丈夫です。体重のせいでパンクの確率があがるのでインフレーターなどは使い慣れておく必要があります。
・小型ポンプ、バルブ延長アダプター
パンクした時に、必要になります。後述のインフレーター使用前に軽く空気を入れてタイヤの正しい装着を確認します。フレキシブルなバルブ延長アダプターはあると便利です。
・インフレーター、CO2ボンベ
空気を一気に入れてパンク修理を完了させるために必要です。ロングライド中に肥満体の人間が脚の攣りと戦いながら、小型ポンプで適正空気圧までポンピングするのは不可能です。失敗に備えて2・3本用意しましょう。
・バルブコアツール
これは中継ぎ式のバルブエクステンダーを使用されている方限定です。インフレーターを使用するとバルブ周りが気化熱で凍ってしまうのですが、バルブコアツールを使うことで共回りをふせぎ、スムーズにバルブとインフレーターを取り外すことができます。
溶けるまで待つという手もありますが、肥満体のロングライドイベントは時間との戦いです。
・タイヤレバー
タイヤの脱着に必要です。クリンチャー用とチューブラー用があります。
・携帯工具
なぜか途中で自転車の色々なボルトが緩みます・・・
・スペアチューブ(クリンチャー)
イベントでは必須になります。かさばるものではないのでツール缶に入れておきましょう。
・スペアタイヤ(チューブラー)
イベントでは必須になります。私はチューブラータイヤで初めて走ったセンチュリーライドでシーラントの準備しかしていなくてタクシーで帰る羽目になりました。チューブラーのシーラントはあくまで保険、空気が止まったらラッキーくらいに考えておきましょう。
・芍薬甘草湯、コムレケア、梅丹本舗2RAN
足の攣りと戦うために必須です。スタート前など予防的に2RAN。余裕があるときは芍薬甘草湯(顆粒)、緊急時にはコムレケア(錠剤)を使用しています。この二つは飲みやすさの違いです。
・お金、クレジットカード
これがあると最終的にトラブルはすべて解決します。回収車に自転車を山積みにされたくない時はタクシーを利用することになります。
あとはカメラ・予備バッテリー等スタイルに合わせて準備します。
機材の選定
・フレーム
常識的なフレームなら問題無いですが、最新のエアロフレームなら楽に巡航できると思います。質量を剛性で受け止めてくれるのでハイエンドのほうがおすすめです。
・チェーンリング
52×36を使用します。コンパクトクランクのまま変更できるのでおすすめです。50×34がセットされているフレームのほうが多数派だと思いますがフロント50Tリア11Tではゆるく長い下り坂などで回りきってしまうことがあり、肥満体の質量を生かしきれません。インナー36Tで坂道上がるの?って思われそうですが、山岳メインのロングライドでない限り、インナー34Tで脚を温存する必要はないです。極端な脚の消耗を感じたら歩くべきです。もしかしたらイベントの選択を間違っているかもしれません、大会の選定に戻りましょう。
・スプロケ
11×28もしくは11×30を使用します。最近は30Tのスプロケも増えてきました。対応してないコンポだとリアディレーラーの換装が必要になりますが検討する価値はあると思います。平地、下り坂、上り坂で大きくスピードが変わる(同じワットなら)肥満体にはギア比の幅が広いことが重要です。
・ホイール
剛性の高いディープリム(50~80)がおすすめです。上り坂は最初から捨てていますので気にしなくてもいいです。平地の巡航を楽にすることに全振りしましょう。綺麗なペタリングで真価を発揮する軽量ホイールも意味がありません。足の痙攣でそれどころではないはずですから・・・
・タイヤ
パンクに強いものを選択します。
クリンチャーで特にパンクしやすいタイヤにあたったことはないのでお気に入りのタイヤでよいかと思います。
チューブラータイヤはサイドの剛性が弱いものがありトルクが掛かる場面でサイドが膨らんで破裂したタイヤ(フランスの黄色いメーカー)がありました。Continentalにしてからは、釘を踏み抜いた以外でパンクは今のところありません。チューブがラテックスの物もスレによるパンクが多発したので(イタリアの老舗メーカー)おすすめできません。当時はイベントのたびに1万円が飛んでしまって痛かった・・・。
補足として、フランスのメーカーのホイールは数種類愛用していますし、イタリアの老舗メーカーのブチル製のチューブは問題無く使用しています。あくまでデブがチューブラーを使った時に起こった事実のみです。
参考まで↓
まとめ
長くなったので実走編つくります。